愛され少女は色鮮やかな世界で無双する【H×H】 (ページ35)

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あなたside

軽いノリで言った筈なのだが、イルミは絶好のチャンスだと言うように距離を詰める。

私の体の横に手を置くと、ベッドが軋む音がした。

イルミから逃げるように上半身を後ろに引くと、視界の端からトランプが素早く飛んでくる。

それに瞬時に反応したイルミが、すっと身を引きその鼻の先をトランプが過ぎる。

イ｢...本気で俺のこと殺ろうとしたでしょ、ヒソカ。｣

ヒ｢さぁね♦...ほら、Aの番だよ♣｣

眉をひそめたイルミに薄く笑ってから、ヒソカは私にトランプを向ける。

ちなみにヒソカが投げたトランプは壁に突き刺さっている。

あ｢あ、ヒソカの手持ち一つ無くなったじゃん。ズルはよくないって、ほらこれあげる。｣

そう言って私の手持ちからカードを一枚引き、ヒソカの手持ちに加えた。

ちなみに、これはジョーカーである。

補足すると、このジョーカーはゲームが始まってから一切私の元から離れない。

よほど私のことが好きらしい。

ヒ｢♠...ねぇ、これ｣

あ｢私の番だっけ？分かったからそんな急かすな、よ...｣

ヒソカの言葉を遮り、一枚カードを引いた私は言葉を失う。

帰ってきたのだ、ジョーカーが。

おかえりマイフレンド。