愛され少女は色鮮やかな世界で無双する【H×H】 (ページ29)

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あなたside

準備が整うと火をつけ、鉄板を温める。

手をかざし鉄板が温まったのを確認すると、漬けておいた肉を鉄板の上に並べる。

つけ置きする時間が足りないが仕方ない。

良い音を立てて肉を焼いていると、周りの受験者がチラチラと此方を見ているのが分かる。

美味しそうな匂いが漂い、頃合になるとひっくり返して再度焼く。

試験官から1番遠い場所に調理場がある為、メンチさん達は気付いていないらしい。

メンチさん達の前には豚の骨が並べられている。

満足そうなブハラさんとは裏腹に、隣のメンチさんは不服そうに腕を組んでいる。

メンチさん美食家だからなぁ、ハードル高いよな。

そんなことを考えていると、肉が焼けたようだ。

肉を皿に盛り付けて、鉄板の火を消して料理機材を片付ける。

椅子に座り、肉の乗った皿とサラダが盛り付けられた皿を目の前に並べる。

いただきます、と手を合わせてから肉を口に放り込む。

あ｢っ、うっっめぇ…！｣

頬が落ちそうなほど美味い。

流石、この世界の肉は絶品だな。

うーん、白米が欲しい。