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Noside
そのまま軽々と他の枝へ飛び移り、一帯が見渡せる頂点へと到着する。
目の前で生き延びる希望を完全に失った受験者たちの腕は無情にも空を切った。
あ｢…あ、サトツさん発見。二次試験会場は…あそこか。｣
サトツさんの姿を確認してから、その先にある二次試験会場の位置を覚える。
あ｢生物達に手伝ってもらっちゃ駄目なんて言われてないよね。…じゃあ、｣
Aが片手を上げると、ヌメーレ湿原の空獣達がわっと彼女の周りを取り囲んだ。
彼女はあろうことか、おぞましい姿をした鳥のような空獣達を手なずけてしまったのだ。
人を食らう生物をも魅了してしまうAの姿はこの世のものとは思えないほど恐ろしく、美しい。
あ｢彼らに手を借りても、失格にはならないよね。｣
口角を上げ、擦り寄ってくる空獣の長(おさ)の羽を撫でるA。
Aは長の背に乗ると、二次試験会場を目指して空の旅を楽しむのであった。
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作者名：みるふぃ | 作成日時：2021年2月13日 13時
