愛され少女は色鮮やかな世界で無双する【H×H】 (ページ15)

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あなたside

｢｢｢｢！！？｣｣｣｣

人面猿の急所にトランプが刺さり、そのまま倒れるさまに受験者達は目を見開いた。

この茶番に痺れを切らしたらしい。

あのピエロ短気だなぁ…なんて考えながら手元のトランプを弄る。

これはヒソカが人面猿、サトツさん、そして私に目掛けて放ったトランプ。

どさくさに紛れて何してんのアイツ。

ヒ｢これで決定…♣︎そっちが本物だね♢｣

よく言うよ、どっちが本物かなんて見抜いていた癖に。

あぁ、頭の中でお決まりのBGMが流れてる。

ヒ｢我々が目指すハンターの端くれともあろう者が、あの程度の攻撃を防げないわけ無いからね♠︎｣

サ｢褒め言葉として受け取っておきます。ですが、次からは試験官への反逆行為と見なしますからね。｣

おぉ、サトツさん心広いなぁ。

大人しく返事をしたヒソカに、手持ちのトランプを勢いよく投げる。

風を裂いて飛んでいくトランプは、寸でのところでヒソカの指に納まった。

だが、トランプの先は頬に届きツーッ、と一筋の血が流れる。

遠くにいるキルアがギョッと目を見開いたのが見えた。

さすがゾルディック家、視力抜群ですね。

ヒ｢危ないじゃないか♡｣

言葉とは裏腹に何処か嬉しそうなヒソカの元へ近づく。

あ｢私の同期になる奴がこんな攻撃も防げないような腑抜けじゃ困るからな。｣

そう言ってニヤリと笑うと、ヒソカは怪しげに舌なめずりをした。

…うわ変なスイッチ押しちゃった。