愛され少女は色鮮やかな世界で無双する【H×H】 (ページ12)

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あなたside

遅れて到着したレオリオは膝から崩れ落ち、その後を追ってクラピカが地上に出る。

上着を手に持ち、肩で息をするクラピカが何とも色っぽいうん好き。

ゴ｢レオリオ！クラピカ！｣

到着した2人の名前を呼び、駆け寄ろうとするゴンとキルア。

さてと、私はお暇しますかな。

そう思っていると視界が揺れ、重心が前に引っ張られた。

どうやらゴンが私の手を取り、クラピカ達の元へ連れて行っているらしい。

キルアはゴンの様子で察したようで、ふっと呆れた笑顔で笑った。

えっ、そこもうそんな信頼関係築けてんの？私も入れて。

ク｢？…ゴン、その人は？｣

集合すると、クラピカとレオリオは私を見て首を傾げる。

そりゃそうだ。面識のない女を連れてこられたら誰だって困惑する。

ゴ｢このお姉さんがクラピカとレオリオに、って飴くれたんだ！｣

キ｢俺達もさっき貰ったんだけど、これすっげぇ体軽くなるから食ってみろよ。特にレオリオ。｣

レ｢レオリオさん、な！！？…ったく、悪いな。有難く頂戴するぜ。｣

ゴンから飴を受け取ると躊躇せずに口の中へ放り込むレオリオ。

クラピカも恐る恐ると言った様子で口に含むと、ものの数秒で目を見開いた。

レ｢すっげぇな、これ！！疲れが吹き飛んだぜ！！さんきゅーな、俺はレオリオ。で、こいつは｣

ク｢クラピカだ。よろしく頼む。…本当だな、疲れが吹き飛んだよ。ありがとう。｣

あ｢どういたしまして。私はA。よろしくね、クラピカ、レオリオ。｣

優しく微笑むクラピカとニカリと笑うレオリオに握手を返す。

お互い自己紹介を交わし、雑談に花を咲かせているとサトツさんに声をかけられた。

サ｢全く、試験官を追い抜かすなんて前代未聞ですよ。｣

あ｢あれ、ダメだった？でも試験官を追い抜かすな、なんて言われてないし。｣

いつの間にか受験者がある程度到着したようで、そりゃそうだろ、と言わんばかりの視線が注がれていた。

無関心の人間からの視線はどうも癪に障る。

視線を意識しないようにすれば不快感は減少されるが、それでもやはり慣れない。

前世(？)の影響からなのか、苦手意識を通り越しして吐き気がする。