ドSな9人の甘い罠3 (ページ20)

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あなたside

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

あ、思ってたより早かったな。

俺はﾌﾞﾙｰをﾎﾟｹｯﾄに戻らせて、玄関に向かった。

あ「…やっほ。尚中にいるから持ってっちゃって」

海「お邪魔しまーす。」

まるで物扱いだな、と言って苦笑いする海斗の後ろにはﾍｯﾄﾞﾎﾝを首にかけている翔がいる。

少し不機嫌な所を見ると寝てる所を叩き起こされた感じか?

翔「あ、A。尚君来てるんだって?」

不機嫌な時の翔はちょっとめんどくせぇ。

いつものおちゃらけた雰囲気とは違い、まるで涼介のような雰囲気をかもしだすからだ。
ｹﾝｶっぱやくなるしな。

翔「ねぇまだ?…って誰、この人達。」

早くも風磨にｶﾞﾝを飛ばしてるし。

どうしよ。機嫌が悪いときの風磨はたちがわるい。

風「あ?何だﾁﾋﾞ。ｶﾞｷは家に帰ってﾍﾞﾝｷｮｰでもしてろ。」

翔「あ゛?んだとｺﾞﾗｧ!!」

…あーあ、今にもｺﾞﾝｸﾞがなっちゃいそうな雰囲気。

俺しーらないっと。めんどくさい事は嫌いだからな。

あ「じゃ。適当に楽しんで…って何してるの海斗さん。」

二階に上がろうとすると急に海斗が後ろから抱きついてきた。

あなた尚を向かいに行ったんじゃないんですか?

海斗は俺が問いかけても応答なしっと。
無視ですか、ほぉー良い度胸をしておられる。

あ「いい加減離せ」

涼「いつまでくっついてんだ?早くAから離れやがれ。」

海「お前こそさりげなくAをとろうとしてんじゃねぇよ。」

はい無視～。完全なるｽﾙｰだな。
泣いちゃうよ俺。意外とｶﾞﾗｽのﾊｰﾄもってっから。