第36話 ページ37
あなたside
あ｢お…にい…ちゃ…ん？｣
私が、呼びかけるとお兄ちゃんは無言のまま私を見つめてきた。
ﾀﾞﾝｯ
ﾐｼｯ
お兄ちゃんが変わらず無言のまま顔のすぐ真横に手を付けた。
(というか今…壁ﾐｼｯって、言いませんでした？)
あ｢ちょっ…!!｣
私が、精一杯押してみてもお兄ちゃんはびくともしなかった。
＿＿＿＿お兄ちゃんなんか喋ってくれないかな…？
このまま無言なのは,ちょっと....
翼｢はーい、そこまでー。｣
翼がお兄ちゃんと私を引き剥がしてくれたおかげでなんとか体はもったけど…
…なんで抱きつかれてんの…？
翼は私のお腹に手を回して離すまいと私を力強く抱きしめていた。
あ｢ありがと…？｣
わたしが翼を見上げると翼は顔を赤くして“おぉ”と一言だけ言い放った。
遠くから聞き覚えのある透き通った声が聞こえてきた。
＿＿＿＿＿＿美桜姐だ。
美｢A〜〜〜〜〜!!!!!!!｣
あ｢美桜姐〜!!｣
私は翼の手の中からｽﾙﾘと抜けて美桜姐の所へ走ると、美桜姐は私をｷﾞｭｯと抱きしめてくれた。
茜｢久しぶりじゃん((ﾆｺｯ｣
後から着いてきていたらしい茜ちゃんが壁に寄りかかりながら微笑みかけてくれた。
2人ともスタイル抜群で有名なモデルだから学校に来る事はおろか、会うこともなかなか出来なかった。
なぜ、この2人と私が知り合いなのかと言うと…
私を抱きしめているのが
“浅井 美桜”[ｱｻｲ ﾐｵ]こと、元BATBOYSのNo.4。だから、《姉》じゃなくて、《姐》と呼んでいる。
その隣で笑いかけてくれているのが
“如月 茜”[ｷｻﾗｷﾞ ｱｶﾈ]こと、元BATBOYSのNo.5。茜ちゃんは恐ろしく運動神経がいい。
あ｢久しぶりだねぇ〜｣
私はｷﾞｭｯと美桜姐を抱きしめた。
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作者名：おかか王子 | 作成日時：2017年6月15日 13時
