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第35話 ページ36

あなたside

光「おーい、翼達ー結局何しに来たんだよ笑」

光くんが間に入ってくれたおかげで顔が赤いのをお兄ちゃんにバレずにすんだ。

翼「あ、そーだった笑 あのなー、来週の文化祭俺らのクラスの出し物どーすんのかなって。」

翼は思い出したように喋り出した。

薮「あー、じゃあクラス行くわ、…山田達は教室戻るか?」

薮くんは立ち上がり、私たちを見回した。
私が、うなずこうとすると京也が思い出したように振り返った。

京「そういや、美桜達がっこー来てるぞ。Aが入学したって言ったらあいつら、Aに会いたいって聞かなくてさ(苦笑)」

翼「そーそー、うるさいから会ってやy…_」

あ「行く!!!!!!!」

私は翼が話し終わる前に言った。だって、美桜姐に会えるんだもん!!

拓「即答かよ…笑」

お兄ちゃんは呆れたように肩をすくめて、山田くん達の方に顔を向けた。

拓「って事で、Aは俺達が連れてくから沢ちゃんにはテキトーに伝えとけ。」

沢ちゃんとは担任の“沢本 楓”[サワモト カエデ]。スタイルがよく、男女問わず生徒から人気があるみたいで、私達のクラスになったって発表された時は先輩方残念そうに肩を落としていた。

お兄ちゃんは山田くん達に向けて乱暴に言い放って、手をヒラヒラとさせてから私の手を取り扉へ向かった。

あ「っ雑…!! ……ごめんなさい、山田くん達よろしくおねがいs…_」

言い終わらないうちにお兄ちゃんは乱暴に扉を閉めてしまった。

あ「ちょっ……!!言い終わってないってっ…!!」

お兄ちゃんは真剣な顔付きでその横顔はどこか起こっているようにも見えた。


あ「お兄っ……!?/////」

ドンッ

お兄ちゃんがいきなり振り返ったと思ったと同時に目の前にはお兄ちゃんの少し血が付いたままのワイシャツが目に飛び込んできた。

_____私は今の状況がいまいち理解出来ないでいた。

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作者名:おかか王子 | 作成日時:2017年6月15日 13時

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