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第25話 ページ25

あなたside

知念くんは私の手を離して近くのソファーに腰を下ろした。
私は“今だ”!と思い、振り返り入り口のドアから逃げようと考えた。

あ「___……っ!?」

涼「言ったろ?逃がさねぇって。」

振り返ると扉の前の壁に持たれている山田くんが目に入った。
山田くんは逃げ出そうとした私に気がつき、ニヤッと左の口角をあげた。

あ「べ、つに…逃…げ出そうと…なんて…してない…ですし((ボソッ」

私は山田くんの怪しい笑いに少しイラッとしてムキになって答えてしまった。

涼「あ?…もういっぺんいってみろよ」

山田くんは私の声が聞こえたのか低い声で私を睨みつけてきた。

私は負けじと山田くんを無言で睨みつけていた。
………なぜこんなムキになったのかは自分でも分からなかった。だけどここで負けたら終わりだとおもった…んだと…お…もう?

中「ほらー、ケンカしないのー、ほら、Aちゃんここおいで?」

変な雰囲気を感じ取ったのか生徒会長さんの隣にいた男の人が私に向けて手招きをした。私は座るところが無かったし、このまま睨み合っていたらキリがないと思い大人しく座ることにした。

あ「は…はい…」

________もちろん、警戒しつつだけど。

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作者名:おかか王子 | 作成日時:2017年6月15日 13時

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