zundare_1 ページ1
◇
「永瀬くぅぅぅん」
「い、今こっち見た！」
「今日もかっこいい」
「なんであんなに足が長いの？」
「ほんと、廉くんって国宝級イケメンだよね」
朝の8時15分。
毎朝この時間になれば、彼を褒めちぎる声と彼が通る道を作る人で溢れる。
永瀬が好きでもなんでもない人からすれば、とんでもない迷惑であって。
今日も私は、永瀬専用に作られた
通称 " 花道 " を何食わぬ顔で通るんだ。
「うわ、出た会長！廉くん用の花道なんですけど」
「会長用に作ったやつじゃないし」
「でもさ、こんな堂々と花道通るってある意味強者じゃね？」
いやいや、なんで何も悪くない私が悪口言われなきゃなんないの
しかも、強者でもなんでもないから。
少し睨んでやろうと悪口の聞こえた方に目を向ければ、
その瞬間聞こえてくるのは割れんばかりの歓声だった。
花道を作る人たちの目は、みんな正門を向いていて
その大勢の生徒の目線の先にいたのは、、、
今日も校則違反しまくりの永瀬だった。
注目の的となる彼は、今日も周りにたくさんの友達を引き連れて
その中心で楽しそうに笑ってる。
太陽をも味方につけて
キラキラと光り耀くその姿は確かに " 国宝級イケメン " なのかもしれない。
けど！！！！！！
けど、けど、けどっ！！！
みんな忘れないで？！
校則違反しまくりでナルシストで
とっても香水くさいし、人の扱いは雑だし本当に迷惑なやつなんです。
永瀬「うげっ、口うるさい会長ちゃんおる」
『誰が口うるさい会長よ！
ってか、なにその斜めがけバッグ？！そんな小さいのに教科書が入るか！』
えっ？
どうしてこんなに私が口うるさいかって？
それはこの学校の生徒会長だからです。
そして可哀想なことに永瀬と同じクラスの学級委員。
あまりにも教育がなってない永瀬の教育係を、私が先生から任されているからなんです。
◇
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひめ(プロフ) - 0519namiさん» ありがとうございます！！頑張るので応援よろしくお願いします★ (2019年7月30日 18時) (
レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
0519nami(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります！！更新頑張って下さい応援してます！ (2019年7月23日 8時) (レス) id: 50354e6784 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひめ
| 作成日時：2019年7月20日 0時
