オトシテミナヨ、私のこと。 (ページ45)

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｢あ、あ、あ、あのっ！！

私はここにいてもだ、大丈夫ですかっ？！｣

無言の空間に居心地が悪かったのか、緊張気味にそういうこいつ。

｢あの、いなくなった方がよかったらいなくなりますし、だけど1人でご飯食べるのも寂しいっていうかなんというか｢何も言ってへんやろ、ここにおってや｣

｢うんっ、わかった！｣

ここにいてもいいんだと、俺の言葉に安心したように頷く

なんか久しぶりやな、こうやって2人きりになるんは

永｢な、なぁ、ずっと係の仕事押し付けてほんまにごめんな」

玄樹の話聞いた時からずっと謝りたかった。

なんで言ってくれんかったん？って思っとったけど言えない雰囲気を俺が作ってたってことに気づいたから

｢そんな話、今じゃなくていいでしょ！

ってか、私押し付けられてないよ？ただ私が言えなかっただけだから｣

｢言えない雰囲気を作ってたのは俺やから｣

ほんまにお人好しやな

明らかにお前は悪ないやろ

｢だったら喧嘩してるのかしてないのか分からないけど仲直りしよう？

あと！

みんながクラスマッチ楽しかった！って言ったら、私のおかげだからね

クラスマッチが終わった時、みんなが楽しかったですように！って祈りながらオーダー表も考えたんだから」

｢なんやねん、それ｣

こいつはいつも自分より他人で。

オーダー表とかめんどいの、他人のこと考えながら作るか？

他人の喜んでる顔でそんな頑張れるん？

｢よしっ、永瀬行ってこい！｣

俺が食べた食器が乗ったお盆を持ち、さっきよりももっと笑顔なる

｢片付けくらい自分でやるわ｣

｢だーめっ！私、優勝してくれた方が嬉しいんですけど｣

｢じゃあ頼んだで？｣

｢うんっ！｣

こいつのためにも絶対優勝して喜ばせてやろう、そう決めて背中を向けた時

ｶﾞｯｼｬｰﾝ______________

な、なんやこの音。

振り返った俺の目に映った光景は

う、嘘やろ？

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