オトシテミナヨ、私のこと。 (ページ43)

今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:440,012 hit

43 side 廉ページ43

岩｢廉～、朝から準備とかお疲れさま！｣

玄樹から自販機に行こう！って誘われとったのに気づけば屋上におる

屋上の柵にもたれかかって、心地いい風に目を細める

ってか朝からってなんや？

1試合目からってことなん？

｢それなら玄樹もお疲れ様やん｣

岩｢いや、俺は委員長じゃないし行ってないよ｣

｢ん？試合のことやないん？｣

岩｢違うよ！

委員長と副委員長は朝から準備だったんでしょ？｣

、、、朝から準備ってなんの話しなん？

俺、そんなこと一言も言われてないで

｢俺、行っとらんよ｣

岩｢えっ？どうして行ってないの？｣

｢準備があること自体、今聞いたわ｣

岩｢この前の集まりの時、そんな話があったんじゃないの？｣

この前の集まりは、、

" 集まりのことなんやけど、最近部活行けてへんからお願いしてもええか？ "

もしかして、この日の集まりのことなん？

岩｢オーダー表とかも全部、委員長と副委員長で決めるって聞いたけど｣

｢そ、そーなんや｣

俺、何もしてへん

" 委員長と副委員長 "

もしかして俺の分を全部、あいつがしてくれたん？

岩｢春ちゃんと何があったのか俺は知らない。

でもね？

集まりに1人でいかせたり

オーダー表1人で考えさせたり

準備だって、廉の分も春ちゃんにさせちゃダメだよ。｣

頭がついて行かへん。

確かに、俺が悪かった

何でか分からへんねんけど、紫耀と笑い合うあいつを見たらむしゃくしゃが止まらへんかった。

あの日、思ってもないことが口から出たのもほんとのことや

でも何で、何で言ってくれなかったん？

岩｢まぁ、廉が知らないのは当たり前なんだけどね｣

｢どーゆーことなん？｣

岩｢廉、部活休めないって集まり断わったんでしょ？

春ちゃん、それを気にしてたから。

前も会議中に寝ちゃって全部を永瀬に押し付けちゃったから、今回は私がちゃんとしなきゃ！って言ってた。

廉には言うなってしつこく口止めされるもんだから言えなかったんだけどね｣

玄樹の言葉を聞いて複雑な気持ちになる

あいつはお人好しなとこあるから、玄樹が言ってたのもほんとのことやと思う。

せやけど。

俺に言いたくても言えなかったんちゃう？

✕