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紫｢ほーら、みんな自己紹介して！｣
必要ないし求めてないから。
そう思うけど、知られてることの絶望のせいか声が出ない
｢ダンスが得意な�盒恭た佑任А爾后�｣
｢へー、そうですか。｣
｢あの回し蹴り、ガチでリスペクトっす！
岸優太でーす｣
｢サルっぽいですね。｣
｢僕と同じくらい可愛いから、友達になってあげます。岩橋玄樹です｣
｢おぉ、、｣
｢俺も空手してる。よろしくね、春ちゃん｣
おい、お前は論外か
名前はなんなんだ、名前は！
｢誰かさんの色気のない叫び声で頭が痛いんやけど｣
チラチラと私を見ながら、嫌味ったらしくそう言う、、棒。
んー、やっぱりごぼうかな？
｢あの、叫んでたのは平野も一緒ですけど。｣
紫｢おぉ、俺は呼び捨てで呼ばれてるん？｣
｢さっき名前は平野ってゆったよね？｣
紫｢ふぇい。｣
あー、ムカつく。
なんなんだよ、あの偉そうな物言いは
棒め！ごぼうめ！かりんとうめ！
｢お前、誰が棒にごぼうにかりんとうやって？｣
｢春ちゃん、ぜーんぶ声に出てるよ｣
笑ってる空手さんの言葉で我に返る。
や、やばい。
ちらっとかりんとうに目をやれば、顔を真っ赤にしながら怒り狂っていた
｢棒でも、ごぼうでも、かりんとうでもないわ！
永瀬廉や永瀬廉！！｣
｢へー｣
｢お前、へーってなんやねん｣
またやっちゃった、、
でもさ、しょうがなくない？
私の口癖、へー、つかれた、眠たい、お腹空いた だよ？
廉｢みんなの言う通りだな
『可愛いのは容姿だけかよ』ってやつ｣
｢っ、、｣
かりんとうから発された言葉は、思ったよりも刺さって
どうして何も知らない初対面のやつからそんなこと言われなきゃいけないの？
別にかりんとうから、ここにいる人たちからよく思われたかったわけじゃない。
だけど
私だって一応、女の子なんです。
｢あんたには関係ないでしょ
別にかりんとうにどう思われようが構わないし！｣
そこにいることが嫌だった私は、そう叫んで空き部屋を飛び出した。
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作者名：ひめ
| 作成日時：2018年12月30日 0時
