1st アルバム ページ6
◇
『Jrの曲、すごくいい！』
『うわぁ、玄樹くんの声！！いいです！可愛いです！ほんとにしんどいです！』
『紫耀ちゃんの声、やっぱハスキーやね』
移動中の車内に、満面の笑みで嬉しそうにはしゃぐ雨宮の声が響く。
Mr.KINGでもPrinceでもなかった雨宮は当然、Jr時代の曲には参加していないわけで
『もしタイムマシン使えたら、みんなが入所した頃に戻って成長見守りたいな〜』
のんきに笑う雨宮とは反対に、貼り付けたような笑顔を浮かべる5人
紫耀「そう、だな」
平野が放った言葉でさえも、空気に触れれば壊れそうなくらい脆かった。
" ジャニーズJrとして活動していた形跡はなく、デビュー日の記者会見によりその存在が知られる。 "
何度見ても引っかかるWikipediaの説明。
どれだけ頑張っても
どれだけ素質があっても
デビューできる保証なんかない厳しい世界の中で
全てのJrが1度きりしかない大切な " 青春 " を捧げている。
それなのに
ジャニーズJrとして活動した形跡はなく、はたまたダンスや歌をやっていた経験すらない。
ましてや事務所初の女がデビューするなんて普通に考えればありえないことだ。
廉「なぁ、さく」
『ん？
廉、どうかした？』
廉「、、さくはさ」
廉「今、楽しい？」
その声はかすかに震えていて
自信なさげに揺れる瞳に、泣きそうな顔の永瀬。
『うん、最高に楽しいよ！』
そんな彼とは逆に
あの日揺れまくっていた彼女の目は、揺れることなく真っ直ぐにメンバーの目を見つめていた。
優太「さく〜〜っ」
『うるさい！引っ付いてこないで、暑い』
海人「さくちゃぁぁん」
『かいちゃんは可愛いからいいよ』
優太「おい、おまっふざけんなっ！」
誰にだってある
誰にも言えないことや、ずっと付きまとう忘れられない過去が。
紫耀「さく、強くなったな」
勇太「そうだな」
そんな2人の声は、はしゃぐ4人の声にかき消されていった。
◇
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紗奈 - 『ボーダーいすぎて、まじウォーリーじゃん』のあとの岸「なんてこと言うんだよっ！」は笑えましたれんれんとじんくん推しです (2022年10月22日 12時) (
レス) @page38 id: 6d21698cbc (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - ティアさん» 御指摘ありがとうございます！直しました！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - 今更なのですが、35ページ目からのタイトルの英語スペルが違います。consertではなく、CONCERTです。SではなくCなので直していただけると読みやすいです！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: a22219e4cb (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - かりんさん» そんなに読んでくださってありがとうございます( ´ ` *)移行先のほうも是非よろしくお願いします！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: 721183d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - とても面白くて、５回読みました！ これからも頑張ってください！！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02af7a1c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年6月9日 23時
