任せる ページ30
◇
side 岸
「Youたち、さくはまだかね？」
ジャニーさんが倒れてから、仕事の空き時間にここに来る俺ら。
今日は雑誌の撮影があるさく以外の俺らでここに来ている。
紫耀「あと少ししたら来ると思います」
勇太「さっきスタジオを出たって連絡が来ました」
そんな2人の言葉に優しく微笑むジャニーさん。
ジ「少し、昔の話をしていいかい？」
廉「昔の、話？」
小さい頃の話はもう、ジャニーさんの口から聞いたことがある。
それなのに何を話すってんだ？
ジ「さくが僕に反抗したことが1度だけあってね。
それがyouたちとさくをデビューさせようとしてた、あの時だったんだよ。」
" お願いします！お願いだから6人でデビューさせてあげてくださいっ "
デビューが決まったあの日、さくが一生懸命ジャニーさん頭を下げていたのを今でも鮮明に覚えてる
俺たちを " 6人 " でデビューさせるために
それはそれは必死になって、、
ジ「6人の中に入れるような、そんな人間じゃないからって
私が入ればyouたちやファンの方の笑顔を奪ってしまうからって
自分のせいで誰かの笑顔を奪いたくない、あの子の過去もあったからか、泣いて顔をぐちゃぐちゃにしながら
毎日まいにち僕に頭を下げていてね。」
俺、そんなこと知らなかった
あの時、彼女があんなに嫌がっていたのは芸能人になりたくなかったから、そんな簡単な理由だと思っていた。
ジ「今でも不安そうに口にするよ。
私がこんなにいいグループにいていいのかなって」
ジ「さくは素直じゃないから。
youたちにも冷たい扱いをする時もあるんじゃないかい？
けどね
僕の前では誰よりも嬉しそうにyouたちのことを話しては笑顔になるんだ」
「ジャニーさんっ、、」
俺らが知らない、さくの裏の顔を知るのがジャニーさんで
そんなさくの一面を初めて知った。
ジ「そして、そんなさくを守っていくのはもう僕じゃない。
youたちに任せるからね」
紫耀「どういうことで「youたち、頼んだよ」
こんなのは1部の会話で。
誰よりも笑顔が可愛くて
誰よりも頑張り屋で
すぐに無理するしそれを隠そうとする
そんな強がりなさくを
泣けないさくを
これからはyouたちに任せるよ。
そう笑って言ったジャニーさんの顔を、きっと俺らは一生忘れないだろう。
◇
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紗奈 - 『ボーダーいすぎて、まじウォーリーじゃん』のあとの岸「なんてこと言うんだよっ！」は笑えましたれんれんとじんくん推しです (2022年10月22日 12時) (
レス) @page38 id: 6d21698cbc (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - ティアさん» 御指摘ありがとうございます！直しました！ (2019年8月31日 0時) (レス) id: 2ffb972cd7 (このIDを非表示/違反報告)
ティア - 今更なのですが、35ページ目からのタイトルの英語スペルが違います。consertではなく、CONCERTです。SではなくCなので直していただけると読みやすいです！ (2019年8月30日 20時) (レス) id: a22219e4cb (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - かりんさん» そんなに読んでくださってありがとうございます( ´ ` *)移行先のほうも是非よろしくお願いします！ (2019年8月10日 11時) (レス) id: 721183d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - とても面白くて、５回読みました！ これからも頑張ってください！！ (2019年8月8日 14時) (レス) id: 02af7a1c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年6月9日 23時
