ピーマンの肉ずめ ページ47
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海｢ゆずちゃん、いっぱい泣いたらお腹すいちゃった｣
料理を並べた机を見れば
いい匂いが部屋中に充満して、湯気が立っていたはずなのに
少ししなっとした、ピーマンの肉ずめが目に入った。
｢よし、少し冷めちゃったけど食べようか｣
ソファーに座ってた私たちは、料理が並べてあるテーブルへと移動する。
海｢うわぁっ、ピーマンの肉ずめだ！！！｣
｢海人くんが作ってってリクエストしたんだよ？｣
涙の海人くんとは変わって、ニコニコと笑顔を浮かべる海人くん。
結局彼からは何も話してもらえなかった。
どうして泣いていたのか
何がそんなに海人くんを苦しめていたのか
答えは分からないまま。
けど
何があったのか自分から聞く勇気も出なかった。
海｢うんまぁ〜
ほっぺ溶ける〜｣
私がどれだけ海人くんのことを心配してるかなんて、口に出さない限り彼には通じない。
彼の頬に残る涙のあとを見れば見るほど、私の心は締め付けられて。
でもここで聞いて、思い出させてしまったら？
せっかく切り替えてご飯食べてるのに、また涙を流すようなことをしてしまえば
それこそきっと迷惑になる。
海｢ゆずちゃん？
食べないなら、かいが全部食べちゃうよ？｣
ピーマンの肉ずめを頬張っては、口いっぱいにご飯を詰め込んで。
幸せそうにもぐもぐする海人くん。
｢海人くん、おいしい？｣
海｢おいひい｣
｢よかった｣
込み上げるモヤモヤを押し込むように、私も口いっぱいにご飯を詰め込む。
でも、そのモヤモヤは
晴れることなく、海人くんの笑顔を見るたびに大きく膨らんでくばかりだった。
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ひめ(プロフ) - アンナさん» コメントありがとうございます！イケメンなかいちゃんをもっと出せるように頑張ります！ (2019年6月10日 16時) (
レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - harumatsu0207さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて凄く嬉しいです！！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - み おさん» コメントありがとうございます！かいちゃんのイケメンなところをたくさんだしていけるように頑張ります！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
ひめ(プロフ) - tukiさん» コメントありがとうございます！完結できるように頑張るので、応援よろしくお願いします！ (2019年6月10日 16時) (レス) id: 5b0df6140c (このIDを非表示/違反報告)
アンナ - 海ちゃんイケメン！！ (2019年5月1日 16時) (レス) id: 4f50a9ecb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひめ
| 作成日時：2019年4月3日 13時
