憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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ﾌﾗﾌﾗなはずなのに、立っているのさえやっとのはずなのにAは薄ら笑いを見せていた。




それと同時に、殺気や威圧感や緊張感が辺りに溢れだした。




あの子…これだけの闘争心に自我を食われずに理性を保っていたというの!?




そこら辺の人間じゃ、ましてや女子高生が抑えきれるほど容易いものではないはずよ。




彼女はﾅｲﾌを片手で楽しそうに回しはじめた。




その笑顔は狂気じみているかもしれないけれど、どこか引き寄せられ魅いられるような美しさ。




ジンを横目で見ると、まるで玩具を見つけた子どものように愉しそうに口角を上げている。




ジ「…殺るか?」




あ「あァ、もちろんだよ。」




Aが言い終わると、並みの人なら腰を抜かしてしまうほどの殺気を当てられた。








きっとわざとではなく、自然と出てしまっているのだろう。




私はﾊｧ…とため息をつき、やれやれと肩をすくめた。




まぁ、女子高生相手に彼も本気は出さないわよね。




死にそうになったら間に入ろうとしましょうか。




だって、あの子は戦闘能力が高くともたかが女子高生…よね?




まさか、ジンがおされることなんて…あるはずがないわよね…?

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