憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




近くにあったｶｰﾌﾞﾐﾗｰをﾁﾗｯと横目で見ると、案の定黒ずくめの格好をした男がいた。





ってか、私が言うのも何だけどさぁ、もっと上手く隠れようよ。




まぁ、普通の人なら気づかないか…。




…“普通の人“なら、だけどね?




私をなめてもらっちゃぁ心外極まりないなぁ。




中々のがたいだし、男は隙があったら2人をかっさらう気だろう。




…だが、残念。私は隙を作らないし、生憎私と蘭は素人に負けるほど弱くなーいっ!!




あ「ねぇ、蘭?もし誰かが襲ってきたら容赦なくぶちのめしていいからね。」




蘭「え?…う、うん…?」




あまり理解出来ていないみたいだが、とりあえずそれを心得ていれば安心だ。




いざとなれば殺気を放てば並の大人は失神するだろうから、その手を使おう。




園「何物騒な話してんのよ!!ほら、学校送れるわよ?」




蘭「あ、ちょっ、待ってよ園子〜!」




私は先陣を切って足を速めた園子に続いて、蘭と一緒に後を追った。




どうやら男は行きでは手を出さないようなので、狙いは…帰り、か。




私は気を引き締めて、2人を護りながら学校へと向かった。




ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ…




蘭「ﾊｧ…間に合ｯ…たね…」




教室に滑り込んだ瞬間にﾁｬｲﾑが鳴り、ﾎｯと息をついた私達。




蘭と園子は未だに肩で息を整えていて、私は2人の背中をさすってあげた。




…私?もちろん、息切れ1つしておりませんが何か?

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