憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




2人が寝静まった真夜中、私はふと目を覚ました。




右には蘭、左には園子が私を挟むようにして寝ている。




寝返りをうちながら、今日の出来事を振り返ってみた。




組織のことだからどんな手を使ってでも私を探しに来るはずだ。




別に嫌いな訳ではないが、面倒事は遠慮しておきたい。




それに死神やFBI、公安を敵に回すのは手がかかる。




何にせよ、蘭達に組織が接触することだけは避けさせよう。




哀ちゃんのことはコナン君に任せて、大人は…自分の身くらい守れるか。




＿＿＿ｶﾀｯ




風の音とともに小さい物音がﾘﾋﾞﾝｸﾞの方から聞こえてきた。




私は2人を起こさないように慎重に部屋を出て、音をたてずにﾘﾋﾞﾝｸﾞへ向かった。




あ「…真夜中に不法侵入とは良いご趣味をおもちで。」




私は気づかれないようにﾘﾋﾞﾝｸﾞへ入り、入り口のﾄﾞｱにもたれかかった。




男は驚いたのか、ﾊｯﾄで見えなかった顔を上げるとﾊﾟﾁﾘと目線がぶつかった。




キ「これはこれは綺麗なお嬢さんだ。」




真っ白な衣服で体を包んでいる新一似のこの男には見覚えがある。




…怪盗キッド。




そういえば、コナン君言ってたわ。キッドが来るかもしれない、って。




あ「速急にお帰り願いたい、いや今すぐ帰れ。」




キ「今日のところは引き下がりましょう。…あなたとはまた近いうちに会える気がする。」




そういってから、夜の闇へはばたいていったキッド。




あんのやろう、ﾌﾗｸﾞ建設してから帰りやがった…。

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