検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:232,973 hit

4 ページ5

あなたside




あ「…ッ痛…くねぇ。」




どれほど時間がかかったかは分からないが、意識がハッキリしてきて体を動かした。




撃たれたはずなのに体に痛みは全くない。むしろ絶好調だ。




とりあえず分かるのは、私は死んでないということのみ。




?「あ、やっと起き((殴____いったぁ!!!何すんの急に!!!」




あ「あ、悪い。条件反射。」




急に目の前に顔が見えたら誰だってビビるだろ。




しかも、全く知らない童顔の男だよ。だから私は悪くない。




?「いっとくけど僕君より年上だからね。」




あ「へぇ〜…で?」




私に殴られた方の頬をさすりながら、涙目で立ち上がった男。




全く興味がないことを言われ、寝っ転がたまま男を睨み付けた。




ト「…僕は時空を操る時の神“トキ“。実は君に頼み事があるんだ。」




トキと名乗った男は、急に真剣な表情を見せた。




私は、トキを見上げてしばらくお互いに睨み合った。




あ「…聞くだけ聞いてやる。」




ト「ははっ、ありがとう。君は“名探偵コナン“っていう漫画を知っているかい?」




私は、体を起き上がらせてトキの前であぐらをかいた。




トキは私の様子を見て、ふわりと笑い、私と同様腰を下ろした。




あ「知ってるよ。あの漫画面白いよな。」




ト「知ってるなら話が早い。頼み事って言うのは…」




あ・ト「「コナンの世界にトリップしてほしい。」」




何となく雰囲気で悟っていた私は、トキと言葉を重ねて言った。




トキは目をパチクリさせて、何で分かったの?という顔を見せている。




あ「ただの勘だよ。…なぁ、もしこれで行かない、って言ったら?」




ト「君の意見を尊重するよ。…ただ…そうしたら君は…」




トキが言いにくそうに口ごもったのかは察し、きっと私は死ぬんだろう。




理由はどうあれ、目の前に困ったやつがいて、そいつが助けを求めてる。




しかも、私の第2の人生を開こうとしてくれている。




そんなの答えは決まっている。




あ「いいよ。私も行きたいと思ってたんだ。」




ト「!…ありがとう、A。」




――――Yes以外の答えがあるものか。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (113 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
325人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Vermut(プロフ) - すごく面白いですね!あ、あの…21話目のところ、アポロじゃなくてポアロだと思うんですけど……わざとでしたらすみません!! (2018年7月31日 11時) (レス) id: 6de8030682 (このIDを非表示/違反報告)
おかか王子(プロフ) - あいりさん» 副委員長でっす☆ (2017年11月3日 23時) (レス) id: 85f7c4817a (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 放送委員長です (2017年11月3日 22時) (レス) id: 14a7f776e3 (このIDを非表示/違反報告)
おかか王子(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます!!頑張りますね!! (2017年11月2日 22時) (レス) id: 85f7c4817a (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 夢主ちゃんの気持ち分かります!続き楽しみです。更新ゆっくりでかまいませんので頑張ってください(^_^) (2017年11月2日 22時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おかか王子 | 作成日時:2017年10月28日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。