憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




あ「…何で死神引き連れて来たのさ。」




蘭「ごめんね、コナン君がAに会いたいって聞かなくて…」




そーかそーか、私の顔を笑いに来たって訳か。







…よし、帰れ。




集合時間前にｲﾝﾀｰﾎﾝが鳴ったから開けてみれば、蘭の後ろからﾋｮｺｯと顔を出した小さい死神君。




帰れ、と目線を送れば、ﾆｺﾆｺしながらﾁｮｲﾁｮｲと私を手招きした。




何となく察してコナン君の背の高さにまで屈んで耳を傾けた。




コ「今日ｷｯﾄﾞの野郎が来るかもしれないんだよ。Aを守るためにも、な?」




ｺｿｯと耳打ちしたコナン君にしゃあないな、と頬を緩めてくしゃくしゃっと頭を撫でた。




コナン君は一瞬驚いたが、すぐに猫のように目を細めて笑った。




あ「あ、入っていいよ。中にお菓子置いといたからさ。」




早めに作っといて良かった、と心の中で安堵のため息をつく。




はーい、と良い返事をしてﾘﾋﾞﾝｸﾞに向かう3人を見届けてﾄﾞｱを閉めた。




私も後に続いてﾘﾋﾞﾝｸﾞに入ると、すでにﾃｰﾌﾞﾙにあるｸｯｷｰを頬張っていた。




その様子に微笑んでから園子の隣に腰を下ろす。




目の前にいる小さな騎士は無邪気にｸｯｷｰを頬張りつつも、周りに目を光らせている。




…さぁ、頼んだよ?小さい名探偵さんよ。

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