憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




あ「…ふぁ…蘭に園子、おはよ。」




蘭「はは、眠そうだね。」




そりゃもう、歩きながら寝れるくらいの眠気がただ今私を襲っております。




まぁ〜っ、眠い!!!この上なく眠い!!




園「ほら起きて!!…何よ、あんた達。」




がくがくと肩を揺らされて、少しだけ目が覚めた…ような気がする。




ん?私達男に囲まれてない?…あはは、まだ夢の中のようですね、はい。




男「いや、寝るなよ!!夢じゃねぇから!!」




慌てて私の目の前で手をぶんぶんと振っている私よりも少し高い背の男。




蘭はすでに身構えていて、園子は私の制服の袖をｷﾞｭｯと握っている。




私はその手を優しく包み込んで、軽く男達に目を向ける。




あ「私達これから学校なんですよ。ってな訳でどいてください。」




男「あ?良いだろ、別に。」




私だってそうしたいのは山々だわ。




なんて思いながら、結構です、と丁重に断る。
ここまで冷静でいられる私を誰か誉めて。




だってこの男達さっきからさりげなく触ってくるんだよね。ま、偶然を装って避けてますが。




前の私なら完全に今頃この男達、地面とよろしくしてるだろうね。




あ「…私の友達に触んないでくれます?」




男「ﾁｯ、大人しく着いてくればいいのによぉ…」




あはは、あんたも大人しく引き下がればいいものを。




蘭ちゃんﾌｩｰｯって息吐いてますけど。ま、自分が撒いた種だ。自分で回収しやがれってんだ。




…うーん、でもこの人数じゃあさすがの蘭でもきついか。




しゃあねぇ。ちょっと殺気を放って応戦してやろうじゃないの。




男「ひ、ﾋｨｨ…くそっ、今日は引き下がってやる!!」




おーおー。尻尾巻いて逃げてった。腰抜けだなぁ。

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