憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




＿＿＿ｷｷｰｯ!!




緑「ｯ、何で急に止まるのよ!?」




運「も、申し訳ございません!!ですが…」




何の前触れもなく急ﾌﾞﾚｰｷをかけた運転手。




私は、仕方なく漫画に向けていた視線を運転手に移した。




あ「で、どしたの?」




蒼「!あ、姐さん!!!外!!!」




運転手の変わりに、焦りながら窓の外を指差す蒼を宥めてから、窓越しに外の様子を伺う。




…ﾁｯ、囲まれたか。




蒼が動揺するのも仕方がないと思うくらいの帯びただしい数のﾊﾞｲｸが私達を取り囲んでいた。




ﾊﾞｲｸにまたがる男達の片手には鉄ﾊﾟｲﾌﾟやらﾊﾞｯﾄやら武器を携えている。




幸い、うちの者に手は出してないらしく、ﾊﾞｲｸのｴﾝｼﾞﾝ音で挑発しているだけのよう。




…狙いは“私“か。それなら話が早い。




あ「しゃーねぇ。行ってくるわ。」




緑「あっ、ちょっ、A!!!」




漫画本は蒼に預け、緑の制止の言葉も聞かずにﾄﾞｱを開けた。




私が出てきたことでより一層うるさくなる男達。




近所迷惑にも程がある。時間を考えろっての。




あ「何の用だ。私は早く漫画の続きを読みたいから10文字以内に簡単に説明しろ。」




男「はぁ!?てめぇ調子のんじゃねーぞ!!」



あ「はい残念、18文字。10文字も数えらんねぇのか?幼稚園児以下だな。」




ﾊｧｰ、と大げさに肩をすくめると、額に青筋を浮かべたﾘｰﾀﾞｰと思われる男。




こんなんでｲﾗｲﾗしてるとかｶﾙｼｳﾑ足りてないんじゃねーの?




男「くそっ、殺っちまえお前ら!!!」




あ「ふはっ、そう来なくっちゃ。」




私はﾊﾞｲｸを乗り捨て、殴りかかってこようとする男達にｻｯと戦闘体制に入った。




あ「まぁ、せいぜい私を楽しませるんだな。」

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