憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




あ「…んん、…うわ、私昨日ｿﾌｧｰで寝ちゃったのか…」




目を開けて辺りを見渡してみれば、昨日と何ら変わりない様子。




…夢じゃなかったんだ。




肩を落としながら立ち上がり、ふと時計に目を向ける。




時計の針は6:00を回ろうとしているところ。




これからゆっくり準備しても、十分余裕があるくらいだ。




あ「…風呂入るか。」




誰もいない家の中で1人呟き、近くのﾀｵﾙを手に取って風呂場へ向かった。




帝丹高校…蘭や園子が通っている高校だ。




よし、関わらないで学校生活を送りましょ。うん、そうしましょ。




私は心の中で決意を固め、風呂場のﾄﾞｱを開けた。




＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿




ｶﾞﾁｬ＿＿＿＿ﾊﾞﾀﾝ




準備が出来た私は、元気良く玄関のﾄﾞｱを開けて、何事もなかったように閉めた。




…いや、だってさ、家の目の前に




あ「…何してるんですか、あなたは。」




沖「いや、お返しを渡そうと思いましてね。」




ｸｯｷｰ美味しかったです、と言いながら渡された紙袋を私はｼﾞｯと睨み付ける。




だってこの人が何もせずにただお菓子を渡しに来たなんてあり得ないもの。



おおかた盗聴機でも仕込んでいるんだろう。




あ「お気持ちだけで十分です。私はこれから学校があるので、失礼します。」




あまり気の乗らない学校が逃げる口実に役にたったようだ。




私は家の鍵を閉め、昴さんに声をかけられる前にその場から立ち去った。




ｱｯ高校の行き方分からない。

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