憧れと現実は別世界【名探偵ｺﾅﾝ】

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あなたside




あ「ざっこ…」




目の前に転がる何十人もの男達。




本気を出すまでもなく、ものの数分で皆仲良く地面とお友達だ。




蒼「姐さん!!お疲れ様でした!」




ﾀｲﾐﾝｸﾞを見計らって近寄ってきたこの男は、私の弟子であり弟のような存在である蒼［ｱｵｲ］。




私は、虎川A。




女だからって、見くびられちゃぁ困る。




空手や柔道は全国大会でﾄｯﾌﾟを独走し続けている。




護身用の為にあらゆる武術を身に付けた私は、気がつけばここらをまとめる女番長になっていた。




私の仕事は、悪さをする輩どもや無駄に喧嘩を吹っ掛けてくる奴らをぶっ潰す事。




まぁ、潰すって言っても殺す訳ではない。せいぜい半殺しぐらいだろう。




あ「ん、お疲れさん。…ちゃんと買っといてくれた?」




蒼「はい!こちらです!!」




ｽﾞｲｯと両手で渡された大きめの紙袋。




その中身は大量の“漫画本“。私はそれを受けとり、待機させておいた車へ乗り込む。




緑「お疲れ様A。今日は真っ直ぐｱｼﾞﾄへ向かう?」




あ「そーしようかな。」




車の助手席から顔を覗かせるの彼女は、私の右腕である緑［ﾐﾄﾞﾘ］。




私の合図で出発した車の後を、護衛するようにたくさんのﾊﾞｲｸが後を追う。




私は、車内で電気をつけて蒼から貰った本を読む。




最近のお気に入りは名探偵ｺﾅﾝ。




特に蘭ちゃんがお気に入りなのだ。女性からしても綺麗で憧れる。




あ「…実際に会ってみたいなぁ。」




ま、漫画の世界だから無理に決まってるんだけどね。




＿＿＿この発言が後に私の人生を狂わせるなんて、今の私には知るよしもない。

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