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後ろを振り向くとAが居た。
敦「Aちゃん…?」
A「まずは、嘘を付いてごめんなさい」
敦「電話の相手はAちゃんだったんだね」
A「はい、本当にすみません」
本当はこんなズルいことしたくなかった。でも、今の私はあまり外に出れないし、探偵社に行ったら直ぐ家に連れて行かれそうだし、この手を使うしか無かった。
敦「どうしたの?」
A「聞きに来たんです。私について」
敦(どうすればいいんだろう、無理に前のAちゃんの話をしちゃいけないって言われた気がするし…)
A「お願いです!前の私の記憶を知ったとしても戻る保証が無いのは、分かってる。でも、何も知らないで生きるより、何か1つでも知って日々を送りたいから、お願い!」
敦「ちょっとだけなら」
と言い、話してくれた。
敦「僕の名前は中島敦で、僕たちは同じ歳で、社に入ったのも一緒なんだよ」
A「成る程」
私は持参していた日記に書き込む
敦「あ、それ使ってたんだね」
前の私って何で否定的だったんだろう
A「他、ありますか?」
敦「他は、んー料理上手だよ、僕に卵焼き作ってくれたんだけど、すっごく美味しかった!」
A「料理は作ろうと思えば作れるので、又今度作りますね」
敦「ありがとう、あ、後ね歌が上手だよ」
歌…かぁ、今は歌えないかも
A「今は歌えないかもですね」
敦「そうなんだ」
少し意外と言いたげな顔をしている
他に話してくれたことは
聞き上手、ちょっとおっちょこちょい、今の髪になる前は腰までのロングだった。
A「今日はありがとうございました」
敦「ううん、喜んでもらえて嬉しいよ」
A「そろそろ家に帰りますね」
敦「送っていくよ」
私の周りの人は如何して家まで付いてくるんだろう
敦(Aちゃんの家どんな感じなんだろう、外見でもみてみたいな)
〜10分後
A「今日は本当にありがとうございました」
敦「どんな時間帯でも、女の子を一人で帰らすのは危ないからね」
見えなくなるまで深く礼をして見送った。
………
白髪君は敦君
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如月ナツキ(プロフ) - 水瀬琥雪さん» うおぉぉ、読んで下さりありがとうございます!名字が一緒って運命ですかね?笑 応援ありがとうございます!更新楽しみにしてて下さい! (2022年12月6日 7時) (レス) id: 2105fe2679 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬琥雪 - まさかの、夢主と苗字が同じ!私の場合はみずせって読むんだけどねw更新頑張ってください!!続き楽しみにしてます!! (2022年12月5日 19時) (レス) @page7 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:如月ナツキ | 作成日時:2022年12月3日 14時