105本目 ページ6
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秋の少し冷たい風に身を震わせながらぼーっと空を見ていた。
今日は体育あるらしいし、出ればよかったなぁ。
フェンス越しにグラウンドを見れば、各々が各々のペースで走っていた。
あー、マラソンか。じゃあ出んくていいわ。だるいし。
皆が嫌そうに走る中異様なペースで走っている奴がいた。
目を凝らしてよく見れば鬱先生とシャオロンがいた。その後ろに必死に食らいつくロボロがいた。
鬱先生が早いのは分かる。あいつ陸上部やし長距離やしな。シャオロンは…走り込みとかか？
てかロボロあんなに体力なかったっけ？と思っていればすぐその理由がわかった。
ロボロの少し後ろに柊さんが走っていた。
わー、走り方めっちゃ可愛ええ......なんかぽてぽてしとるし、The 運動できません！みたいな走り方しとる。
てか髪結んどる！！いっつも下ろしとるから新鮮やなぁ〜！髪伸びてきたなー、切らんのかな？俺とのでー、と...の、時は髪型変えてたし、やっぱお洒落して来てくれてたんよなぁ...
はー、めっちゃ可愛い。もう可愛い以外に良い言葉が見当たらん。語彙力の勉強しとくんやった。勉強嫌いやけど。
ぼーっとその様子を見ていれば後ろから肩を叩かれ声をかけられる。
「覗きか？あまり良い趣味とは言えんなぁ。」
「ぐ、るっぺん......な、なんやねん.........お前に関係あらへんやろ...」
「まぁ、そう言われればそうだな。だがしかしゾムよ、お前は何を迷っているんだ？」
「............」
何でもお見通しや、ってか？
何を迷っているかを簡単に言えればこんなに悩んでいない。
考えても答えは出ないし、答えが出たところでその答えが必ずしも正解ではないし良い答えだとは限らない。
俺にとって良い結果であっても彼女にとっては良くない結果になるかもしれない。逆もまた然りである。
また、俺らが幸せでもあいつらにとって悪い結果が起こるかもしれない。
そんな時、俺は......
「...まぁ、あまり深く考えるな。」
これやるから、と後ろから腕が伸びてくる。その長い腕から伸びる手には紙パックのいちごミルクが握られていた。
ありがと、とお礼を言っていちごミルクにストローを刺した。
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らむ(プロフ) - わー！！！まじすか？！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！ありがとうございます！これからも頑張りますよ〜〜〜！ (11月1日 12時) (
レス) @page3 id: 09543f43fc (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 一から全て読ませていただきました！！！とてつもなく最高でした...！！天才すぎます...！！これからも応援してます！！！！ (10月29日 1時) (レス) @page2 id: 4bf02c7a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむ | 作成日時：2023年10月19日 12時
