104本目 ページ5
「ｳﾞｪｯｼｮｲｯ」
「は？汚っ」
「ごめんじゃん」
「…………引くわぁ、…」
「ちょっAちゃん？！！引かんといて？！！！！」
うるせーこのチビ。
残暑も段々と落ち着き、少し冷たい風が吹き始めた。今日もメロンソーダは美味しいし、お弁当は美味しい。
最近はね、グミにハマってるよ。
ちょっと噛みごたえのあるグミとか、美味しいよね。
先程のロボロ君のクソデカくしゃみで永遠とロボロ君とシャオロン君が取っ組み合いをしている。
いつの間にやらどこかに行ってしまったようだ。
のんびり弁当をつまんでいれば横からあの、とゾムさんが声をかけてきた。
「…えと、どうしました？」
「…………お、れら………つ、きあってま、す……よね…？」
「……………え、えーっ……」
こ、言葉にせにゃならんか…？
恥ずかしさやら照れやら緊張やらが入り交じってよく分からない感情になってしまう。小さく頷けばゾムさんはじゃあ、と続ける。
「………だ、だっ…だだ、大先生と…でかけてたんは……あれ、……な、ん、…？」
「……鬱君と……おでかけ…………あーっ！はいはい、あれね」
そういや思い出した。
鬱君が可愛くなるためにうんたらかんたらとか言い出してショッピングモール行ったんだっけな。決定的な理由こそ述べていなかったが恐らくゾムさんの為だろう、と今なら分かる。
さてこれをなんと説明すればいいものか。
うーんうーんと唸っていればゾムさんは言えないことですか？と心配そうな声色を私に向ける。
そうじゃないんだけどなぁ…うーん……
「……強いて言うなら、ゾムさんのため、かな」
「……………えっﾄﾞｩｯｵｪ？！！！」
予想外の返事が返ってきたからかゾムさんは奇声を上げ顔を林檎のように赤くする。
ゾムさんがぶつぶつと独り言を言っている間に無事弁当を間食し、食後のメロンソーダをキメていた。
まぁ結局のところ、鬱君とのお出かけはまぁ楽しいものではあった。多少の学びも得ることが出来た。だがしかし、なんというか。何も満たされなかった。
ゾムさんとのお寿司屋さんデートの時ほど満たされた何かは鬱君とのお出かけでは感じることができなかった。
何故だろう。どんなに頭をフル回転させても、ネットで検索をかけてもそれらしい答えは出てこなかった。
男友達と2人で出かけている。条件はまぁ同じではある。
何が違うのか、理解できそうにない。
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らむ(プロフ) - わー！！！まじすか？！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！ありがとうございます！これからも頑張りますよ〜〜〜！ (11月1日 12時) (
レス) @page3 id: 09543f43fc (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 一から全て読ませていただきました！！！とてつもなく最高でした...！！天才すぎます...！！これからも応援してます！！！！ (10月29日 1時) (レス) @page2 id: 4bf02c7a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむ | 作成日時：2023年10月19日 12時
