102本目 ページ3
一種の夢を見ていたようだった。
とてもとても幸せな夢。
誰かに好かれるなんて、そんなことあるわけないと思っていた。
でも、好きだと伝えられてしまった。
最初は断ろうと思った。ゾムさんも失望させてしまうと思ったから。
それが嫌で、断ろうと思ったのに。私の心はいつも私の体と相反する。
だから私は───
｢Aちゃん！！｣
｢ﾄﾞｯうぇ？！！｣
｢もー、話聞いてた？｣
｢.........あ、はっ...ご、めん、なんだっけ...｣
シャオロン君はもー！とぷんぷん怒りながら先程話してくれていたであろうことをまた話してくれた。
長い話を要約すると、｢ゾムの惚気がうざいからどうにかしろ｣とのこと。
いや私に言われても困るのよそれ。
｢ちゃうねんてー
Aちゃんがさ、はずかしいからやめてーとか言えばゾムやって黙ると思うねん！！｣
｢いやそうは思わんけど......｣
そうかなー、うーん。
そう呟きながらシャオロン君は私のお弁当箱から卵焼きを取った。まじ許さん。
前はゾムに横取りされたけどやっと食えた！！スイーツかなんかかこれ、と文句をつけるシャオロン君。ぶち転がすよ。
｢.........や、お前まじ...それ本人の目の前で言うのどうなん｣
どこか気恥しそうな声でそう言うとええやん！事実なんやし！！なんて元気よく言う。
鬱君は安全圏内で呑気にサンドイッチ食べてるし、ロボロ君は助けてくれない。捏島さんはと言うと鬱君のサンドイッチを横から奪ってサンドイッチを巡った争奪戦をしていた。鬱君の物なのでは？？
｢惚気どうにかせぇよ、聞いとるこっちが恥ずかしい時あんねん
どーせゾムのことやからキスとかもまだなんやろ？｣
｢や、やかましいねんて......俺らは俺らのペースでやるし...｣
キス、という単語が出た瞬間顔が熱くなるのを感じた。やはり高校2年生。思春期真っ只中ですからね。そういえ恋愛系の単語が出ると恥ずかしくなるものなのですわ。
キスねぇ、うーん。
そこにたどり着くまでどれくらいの期間がかかるのか想像つかんなぁ......
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らむ(プロフ) - わー！！！まじすか？！！！めちゃくちゃ嬉しいです！！ありがとうございます！これからも頑張りますよ〜〜〜！ (11月1日 12時) (
レス) @page3 id: 09543f43fc (このIDを非表示/違反報告)
水傘るん(プロフ) - 一から全て読ませていただきました！！！とてつもなく最高でした...！！天才すぎます...！！これからも応援してます！！！！ (10月29日 1時) (レス) @page2 id: 4bf02c7a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむ | 作成日時：2023年10月19日 12時
