幸せになって（橙） (ページ5)

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職員室で仕事を済まし時計を見ると短い針が3をさしていた

あ、A起きて帰っとるかな？

教室を覗き込むとまだ幸せそうに寝ているAの姿があった。

いや！いつまで寝てんの！？

流石に起こさなと思って体を譲ってみるも起きない…

大丈夫か？死んどるんちゃうか？

そう思いながら俺は必死にAを起こした。

「…ろ！…きろ！A！」

寝ている時の幸せそうな顔はどこにいったんやろか

ものすっごい不機嫌そうな顔で俺を見とる

「A！そろそろ起きんとやばいで？」

「…え？」

Aは眠い目を擦りながら時計をみた

「初日から寝るやつがどこにおんねん」

そう言うとAは元々大きな目をさらに大きくしてこっちを見た

「…へ？夕方？」

「…へ？夕方？ちゃうわ！いつまで寝てんねん！」

見た目はキツイ感じなんに意外と抜けてるんかな…？

「俺何回も起こしてんで？せやのにAピクリとも反応しーひんやんか、俺死んだか思うたで」

1人で笑っていると

「せんせーさよーなら」

「え、ちょ、」

Aはさっさと帰っていってしまった

これが俺とAとの最初の出会い