貴女が喫煙者であると知ると… ページ43
※私の勝手な双黒喫煙解釈有り
「(すぅ…と吸ってはスパーっと煙を吐き出して)」
中島敦
「あれ、Aさんて、喫煙者だったんですね」
至って普通。そんなに驚いてもいないようでしたが、それなりに意外ではあったようです。彼の視線が珍しいものを見る目になっています。ですが暫くすると、
「Aさん、煙草なんて辞めません？」
なんて云ってきます。「何で？」と訊くと、
「煙草なんて病気の原因にもなりますし、結構高いですし…良いこと無いですよ」
と返ってきます。禁煙誘導の定型文ですね。でも、彼の表情からして、それだけが彼の本音ではないようです。
(今更Aさんが僕より歳上で、それは僕がどんなに頑張っても埋められない差だって実感して寂しいです…なんて、恥ずかしくてちょっと云えない、かな)
捨てられそうな仔犬みたいな、そんな寂しいそうな顔しないで…。
芥川龍之介
「貴様が喫煙者だったとはな……。…………僕の前では吸うな」
彼は肺病の持ち主ですからね。当然のことです。副流煙は危険なのですよ。
彼はくるりと踵を返すと、その場から立ち去ってしまいます。単に煙が嫌だったのもありましょう。ですが立ち去る前に一瞬振り返った彼が見せた、あの何だか淋しそうな不安そうな表情は、何だったのでしょうね。
太宰治
「おや、君も吸うのだね。意外」
「も、ってことは太宰も吸うの？」と訊くと、
「ほーんのちょっと、すーんごく偶ぁにね」
だそうです。貴女の喫煙に関しては何の引っ掛かりもなく受け入れます。
「へぇ。でも太宰は、煙草吸ってる姿も画になりそうだよね。何か腹立つ」
「うふふ、ありがとう。でも、君も結構似合ってるよ？」
「そーお？寂しくスレたOLとか思ってない？」
「それ偏見。思ってないし。というか、君は寂しいOLじゃないだろう？私が居るんだから」
「んー…そうかねぇ」
「えぇ、そこは照れたりしないの？」
「しない」
中原中也
「へぇ…手前が喫煙者だったとはな。メーカーは？」
彼は愛煙者ですからね。ちょっとだけ楽しそうに訊いてきます。一緒に煙草を吹かしながら楽しむ、二人だけの沈黙の時間は、とても心地良いものになるでしょう。その中で交わす、苦味を含んだ口づけも。キスに囚われすぎて思わず時間を忘れれば、煙草はいつの間にか吸えない程短くなってしまいます。
「あーあ、勿体無え」
「…まあ、これはこれで健康には良いんじゃない？」
そんなことを云って笑い合う時間もまた、幸せなのです。微糖。
貴女が亡くなると…→←貴女が「推しよ…愛してるぞ…」と推しのグッズに話しかけていると…
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D night(プロフ) - うわ…地味に星赤になったの初めてかもしれない。ちょっと感動〜😚 (2022年7月18日 13時) (
レス) id: 4cc2763b45 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - はい、全然大丈夫ですよ！お願いします(*^^*) (2021年3月24日 13時) (レス) id: 5795776319 (このIDを非表示/違反報告)
D night(プロフ) - 抹茶さん» 太宰「抹茶ちゃーん、ごめん。お話更新しようと思ったら、話数上限に引っ掛かって仕舞ってねぇ…。続編の方で書かせてもらっても良いかい？」 (2021年3月24日 9時) (レス) id: 1966d427bc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - はいっお願いします！太宰さん？そんな事言うと国木田さんが中也さんに…なーんて^ ^ (2021年3月21日 9時) (レス) id: 5795776319 (このIDを非表示/違反報告)
D night(プロフ) - 抹茶さん» 太宰「遅くなってすまない。リクエストありがとう。承ったよ。お花見かぁ…そろそろ桜の季節だよねぇ。満開の桜の木で首を…なんて、浪漫があるとは思わないかい？」抹茶さんに阿呆なこと云うな、教えんな。 (2021年3月21日 0時) (レス) id: 4cc2763b45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：D night | 作成日時：2021年1月10日 1時
