私と貴方の化学反応記録日記 【文スト】

その後、帰ってこない貴女のことが恋しくなると… ページ21

・抹茶様リクエスト・


中島敦
「Aちゃん、お腹空かない？」
漸く見つけた貴女に、そう声を掛けます。初めこそ貴女も『はあ？』と思うものの、久しぶりに帰った家で貴女の好きなものを食べているうちに、今まで張っていた意地なんてどうでも良くなってしまいます。そんな風に貴女が絆された頃、
「Aちゃん、あの時はごめんね」
なんて。若しかすると、彼は太宰さん以上の策士かもしれませんね。


芥川龍之介
「もう知らぬ。貴様など勝手にしろ」
天邪鬼ですね。恋しいあまりに、久方ぶりに職場で貴女を前にし、本心とは真逆のことを云ってしまいます。しかし、貴女の前を去った後、自身の行動を悔やんでいる様子が見受けられました。彼も本当は寂しいんです。折れてあげてください。後からになりますが、彼もちゃんと謝りますよ。


太宰治
「…ごめん。私が悪かった。だから…お願い。帰ってきてくれないかい」
見つけ出され、貴女が逃げると「待って！」と必死に追われます。漸く貴女を捕まえると、彼は後ろから貴女を抱きしめてあのように云いました。いつもの余裕なんてありません。切らした息を整える間も無く、貴女の肩口に顔を埋めて弱々しく
「君無しじゃ、私、駄目みたい…。頼むから、私の傍に居てくれよ……」
必死なあまり乱れた、らしくない口調。彼は離すまいと貴女を抱きしめる力を強くします。こんな姿を見ても、貴女はまだ帰りませんか？


中原中也
「なァ、まだ帰って来る気にならねえの？そろそろ俺の方が限界なンだが…」
貴女の気が済むまで根気強く待っていてくれます。勿論、謝った後です。意地っ張りでも、彼の方が精神的に大人な部分が多いですから…
しかし、待つとは云っても彼にだって限界があります。それを超えても貴女が帰って来ないと、貴女を攫いに出掛けます。貴女の位置情報は携帯の発信機で取得済みです。
「さっさと手前を摂取させやがれ！」


黒の時代・太宰治
「ねえ、…どうしたら帰ってきてくれるの」
背後からズンズン近づいてきて、そのまま貴女を抱きしめたかと思うと、単刀直入にそう問います。その声は拗ねた子どもそのものです。何だかその様子が可愛く思えた貴女が
『駅前に新しくできたチョコレート屋さん。美味しいんだって』
「分かった、買って来るよ。他には？」
『この間見つけた可愛いピアス』
「今度買いに行こうか。他には？」
『…あんたの休日一日』
「え！？」
彼は貴女の急なデレに真っ赤です。一生いちゃついてろ。

貴女が狸寝入りしている彼の額に口づけを落とすと…→←彼との喧嘩の末、貴女が家出してしまうと...

ラッキーアルファベット

X

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す