ピンクのアスター ページ8
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次の日の朝。
「やばっ、」
腫れあがった自分の瞼に思わず声が出てしまった。
あれだけ泣いたから当たり前なんだろうけど。
「冷やすのかな、温める？のかな。」
なんて独り言を言っていると
鏡越しにドアにもたれかかって腕を組んでいる弟がいた。
MG「はぁ、」
そうため息をつくとリビングに行ってしまった。
そんなわかりやすく嫌がらなくてもいいじゃん。
なんて自分が悪いのに考えてしまう私
顔でも洗おうと
ヘアバンドをしてもこもこ泡を立ていると
ミンギュはまたやって来て私にホットタオルを手渡した。
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MG「五分くらい目に当てればマシになるよ」
顔は不機嫌そうなのに
仕草や行動は優しくて。
「あ、りがと」
差し出されたタオルを目に当てると
目の周りが熱でほぐされて気持ちいい。
MG「なんで泣いたの」
核心を突く質問に私は何も返せなかった。
自分のせいで流した自分勝手な涙。
MG「先輩が心配してたよ」
その言葉に思わず反応してしまい
目に乗せたタオルがズレてしまう。
「あ、」
MG「...」
この同様の仕方は鋭いミンギュにはばれていそうでひやひやする。
MG「もしかして、」
「ううん、違う違う違う」
MG「...笑」
「何笑ってんの、」
MG「動揺しすぎ」
「し、してないし！！」
MG「そんな動揺してると先輩にもすぐ好きなのばれちゃうんじゃない」
「え、ばれちゃうの」
MG「ふーん、やっぱ好きなんだ」
「え、や！これは違う」
ニタニタと楽しそうに笑うミンギュに
顔が真っ赤な私。
我が家で私たちがこんな会話したのも
ミンギュが私を見て笑ってるのも
私がミンギュと目を見て話しているのも
全てが初めてで。
意外とすんなりできてしまった驚きと
少し満たされた気持ちになる。
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「ごめんね。」
口から勝手に出た言葉は「ごめんね」だった。
それを聞いたミンギュは優しく笑いながら「いいよ」というんだ。
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Buu(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;_;) そんなこと言って貰えて幸せ桃の木です (5月2日 23時) (
レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - これからの展開気になります！ゆっくりで大丈夫ですので更新楽しみにしてます☺︎ (4月3日 3時) (レス) @page8 id: ff02d19e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Buu | 作成日時：2024年2月26日 12時
