1-4 ページ5
.
.
WN「２人、あんまり似てないね」
胸が痛い。
昔からいやという程聞かされた言葉。
MG「俺は母さん似で、姉ちゃんは父さん似かな」
なんてべらべらとくだらない事ばかり言う弟も
学校内で王子と呼ばれているらしい。
チョンくんならまだしも、ミンギュが...なんて思うのも身内だからだろう。
WN「美形な家族だね」
私の目を見て言うから思わず目線を外した。
・
どうやら二人は部活が一緒らしい。
MG「それで仲良くなったってわけ」
聞いてもないのに一連の流れを教えてくれる。
しかもなぜか机をくっつけてご飯を食べられている。
おかしな流れだ。
MG「ヒョンって部活週に１回は絶対さぼるよね」
WN「まぁね」
MG「ホシヒョン怒ってたよ」
WN「それは怖いね」
.
MG「サボっていっつも何してるの」
その言葉の後に彼は私の足をつついた。
驚いて彼の方を見るとニヤリと悪い子供みたいな顔をしていた。
WN「内緒」
そういうんだ。
何か特別なことがあるわけでもないのに。
変に胸がざわついてご飯を食べる気が失せてしまった。
本当に何を考えているのか読めない。
MG「俺にも言えないこと？？」
むうっと頬を膨らませるミンギュ。
可愛いって教室の端っこから聞こえてくる。
私はあなたがうらやましいよ。
貴方になりたい、そう何度も思ったよ。
貴方が私を姉だと紹介するたびに醜く
自分が小さくなる気がする。
注目を浴びてしまうことが怖い。
「ミンギュ」
MG「ん？どうしたの」
「学校で私に話しかけないで」
私はあなたの姉にはなれない。
MG「なんで？」
少し残念そうにつぶやく声。
耳の垂れた大型犬のようだ。
「迷惑だから」
MG「俺が弟なのが迷惑ってこと？」
決してそういいわけじゃないのに。
「そうだ..よ」
MG「姉ちゃんはいつもそうだよね」
素早く弁当を直しながら私に視線を向けて
彼はいっつもまっすぐな言葉を向けてくる。
MG「そういうところ、嫌い。」
重く突き刺さる言葉に身動きができない。
ミンギュが不機嫌そうに教室を出ていく。
.
WN「そんな顔するくらいなら言わなきゃいいのに」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 812人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Buu(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;_;) そんなこと言って貰えて幸せ桃の木です (5月2日 23時) (
レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - これからの展開気になります！ゆっくりで大丈夫ですので更新楽しみにしてます☺︎ (4月3日 3時) (レス) @page8 id: ff02d19e18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Buu | 作成日時：2024年2月26日 12時
