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太陽みたいに明るい笑顔
子供みたいに遊ぶ入学生の中心にいるのは
やっぱりミンギュで。
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昔から正反対だった。
母に似たぱっちり二重で可愛い子犬みたいなミンギュは
親戚中で話題になって母は誇らしそうだった。
成績優秀、運動推薦で学校進学した彼は優等生そのもので。
切れ長の細い一重まぶたの私。
逆だったら良かったのにねなんて言われる度に
母は少し歪んだ顔をする。
成績も運動も全て平均点な私。
なにか褒めて欲しくて頑張った時期も確かにあったけれど
残ったのは頑張りすぎて上手くなった絵と
何もかも諦めた私だけ。
『絵なんてかけてもね』
そういった母の顔を今でも覚えてる。
少し馬鹿にしたみたいなほくそ笑んだ悪い顔。
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その日からあまり眠れなくなった。
夜になる度に天井を見つめて
自分が必要なのかを問いては
答えの出ない日々を繰り返してる。
悩んでも悩んでも答えが出ないのだと知った日。
私はまた必要とされることを諦めた。
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それでも何とか引きこもらずに居られるのは
" 頑張りすぎて上手くなった絵 " のおかげだった。
絵を描く時間が好きだ。
誰にも邪魔されずに1人で自由出来るから。
普段自由のない私が自由なれて
唯一輝ける場所だと思ったから。
この絵を見た人がいつか私を見つけてくれるかもしれない。
なんて淡い期待を寄せられるから。
何とか希望を捨てずにいられるから。
｢………｣
静かな放課後。
旧校舎の美術室。
夕日が指す窓際に腰をかけて目を瞑る。
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誰か私が必要だと言われたい。
誰かに愛されてみたい。
まっすぐ私だけを見て。
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心の奥にしまった願望は
時間が経つほどに固く閉まっていくから。
美しかった記憶を私にちょうだいよ。
私の知らない私を知りたいと思うのは
欲張りなのかな。
｢…愛して｣
愛を渇望し続けて何年経ったのかな。
求めては諦めてを繰り返し
眠れない日々を過ごす。
｢何してるの｣
後ろからスっと現れたのは転校生だった。
｢なに｣
WN｢カバン教室に置きっぱだったから
先生にどこか聞いたらここだって言うから｣
この人ミンギュと同じ匂いがする。
沢山の人に愛されてきた匂い。
苦手だ。
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Buu(プロフ) - こころさん» ありがとうございます(;_;) そんなこと言って貰えて幸せ桃の木です (5月2日 23時) (
レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - これからの展開気になります！ゆっくりで大丈夫ですので更新楽しみにしてます☺︎ (4月3日 3時) (レス) @page8 id: ff02d19e18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Buu | 作成日時：2024年2月26日 12時
