film55 ページ5
JHside
「その傷……どうしたわけ」
当たり障りのないように
何も知らないフリして聞いてみたけど
「……いや色々あって」
はぐらかすからそれ以上は何も聞かなかった。
いや聞けなかった。
「今からステージなんだけどどうすんの」
「ミヤビオンニに隠せそうか相談します
血は止まってるし、」
「あっそ」
血は止まってるなんて言うけど
完全には止まっていないのに気づいていないんだろうか。
.
「ヌナ。手当して」
ミヤビ「ハニどこ怪我したの〜って、え！！
Aちゃん、どうしたのその傷、」
メイク室はもう皆でメイクが終わっていて
誰もいないのが幸いだった。
こいつの顔を見てヌナは酷く心配そうな顔をした
ハニがやったんじゃないの！なんて
俺を疑うのはやめてほしい。
「……すみません、これ隠れますか？、」
心配そうに口を開いて
ヌナに傷を見せるこいつの頭はステージのことばかりなのかな。
ミヤビ「わかんないけど、まずは止血しなきゃ。
ここに座りなさい！！」
という彼女はお姉様と言うよりはお母さんっぽい。
ミヤビ「ハニここに居ていいの？
向こうに行ってて自分のことしなさいよ」
誰がこんな傷、こんな可愛い子に付けたの！なんて
プリプリ怒りながらお前はここからどきなさいと
言われているようだった。
「やだ」
ミヤビ「はい？」
「ここいる」
「……あの戻った方が」
「ここにいる」
「えー、……」
なんて困ったように2人は顔を合わせる。
居て何が悪い。
自分でも何故そこにいたいのか。
なんで少しだけこいつを心配してるのか。
よく分からなくてモヤモヤする。
絶対心配なんかじゃないんだこれは。
頬と首の傷が痛々しくて心配なんてことは
全くないんだ。
むしろこいつは嫌いだ。
心配するほどのやつじゃない。
1人でもケロッとしているし。
1人でも……
" そんな私をまだ羨ましいと？ "
ケロッとしているやつはこんな事は言わないよな。
なんて目の前でコンシーラーでどうにか
傷を消そうとしているこいつの横顔を見ながら
俺はぐるぐる考える。
.
.
俺は間違えてない。
きっと間違えていないはず。
周りは変わり始めてる。
自分の言葉と意志に自信がなくなっていく。
俺は本当に間違えていないのかな。
.
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ボボ丸(プロフ) - お久しぶりです！宣伝させてほしいと申したボボ丸です！コメントで言いました通り私の「Beside you」という作品で宣伝させていただきました！これからも応援してます、ファイティンヘヤジ！🔥 (7月27日 19時) (
レス) id: 3f971e9afe (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - 夜姫さん» 大号泣だなんて…嬉しいです( ߹ ߹ )ありがとうございます.ᐟ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - かなさん» ありがとうございます- ̗̀𖤐長らくお付き合い下さい.ᐟ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - あおちんさん» ありがとうございます·͜· ♡ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
夜姫(プロフ) - 一話から一気読みさせていただきました。ど深夜に号泣です！つづき楽しみにしてます！ (7月19日 3時) (レス) @page9 id: 05c3a19f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Buu | 作成日時：2023年7月17日 20時
