film89 ページ39
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PM23:42
私は黙って空を見上げるオッパを隠し撮りして
公式Instagramにアップした。
" 私のヒーローと夜のお散歩 "
個人のアカウントを開設した日には
オッパとの散歩記録になりそうだななんて。
小さな日常の小さな出来事に見えるかもしれないけれど
私には必要な時間で大きな支えだ。
WN「帰ろうか」
「明日もお仕事だしね」
明日も仕事か〜有難いねなんて
他愛ない話をして歩くのは好きだ。
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少しずつ私の日常に
皆との時間が溶け込み始めた。
何よりもあの日のことを
あまり思い出さなくなった。
雨の降る中孤独に震える夜を過ごす事は
私にはもうないのかもしれない。
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「明日は雨が降るよ」
WN「なんで分かるの？」
「私が幸せだから」
何故か生きていて幸せな毎日を送っていても
それと同等かそれ以上かの不幸が襲ってくる。
「私がこんなに幸せなんだから
明日はきっと私の大嫌いな雨が降るよ」
WN「どうだろうね」
私と目を合わせて微笑む貴方やみんなのお陰で
私は幸せになれたんだよ。
ずっとこのままでいたいから雨は降らないでください。
「……雨の匂いがするから降ると思うよ」
WN「あー雨の匂いね」
「するでしょ？」
WN「言われてみれば、ね」
どこからするのか分からない、この独特の匂い。
忘れもしないこの匂いに私は敏感だ。
WN「なんでそんなに雨嫌なの？」
「雨が降ると嫌な出来事を思い出すから……かな」
WN「あー」
理解したようだ。
「……うん、」
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WN「それなら明日は雨でも晴れでも
どんな天気でも皆で当たり前のことをしよう
特別な事じゃなくて。
俺たちと過ごす当たり前のような毎日を
当たり前のように楽しく
当たり前のように隣に並んで。
共有していこうよ。嬉しいも悲しいも。」
「なにそれ 笑」
WN「泣くなよ。
1人になんてしないから泣くな」
誰が泣ずにいられるんだろう。
自分をこんなに大事に思ってくれる人が
何人もいて
私の思いを汲み取って
当たり前のように話を聞いてくれて
やっぱり幸せすぎて
明日は雨が降るだろうな。
でも明日も当たり前のように皆と過ごして
私はその当たり前を幸せに思うのかな。
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WN「泣くなって 笑」
Tシャツの裾で
ごしごしと
雑に涙を拭ってくれた。
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ボボ丸(プロフ) - お久しぶりです！宣伝させてほしいと申したボボ丸です！コメントで言いました通り私の「Beside you」という作品で宣伝させていただきました！これからも応援してます、ファイティンヘヤジ！🔥 (7月27日 19時) (
レス) id: 3f971e9afe (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - 夜姫さん» 大号泣だなんて…嬉しいです( ߹ ߹ )ありがとうございます.ᐟ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - かなさん» ありがとうございます- ̗̀𖤐長らくお付き合い下さい.ᐟ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - あおちんさん» ありがとうございます·͜· ♡ (7月20日 11時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
夜姫(プロフ) - 一話から一気読みさせていただきました。ど深夜に号泣です！つづき楽しみにしてます！ (7月19日 3時) (レス) @page9 id: 05c3a19f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Buu | 作成日時：2023年7月17日 20時
