妖怪学園Y〜妖術HEROの愛され姫〜2nd【Nとの遭遇】

フブキちゃん能力開花！？ ページ14

……光が消えると、古時計がいた所には、何と見た事のない時計が立っていた！そう、手足がついて立っていたのだ！

「誰……！？」

Aがつい問う。

「どーもー！ブロッケンクロックです！」

「ブロッケンクロック……？」

さっきの古時計であろう事は大体予測がつくが、何というか予想外の方向に飛んでいった気がする。

「おめでとう、フブキさん」

ハイヒールの音と共に、えんら先生が姿を表した。
でも、なぜここに？

「えんら先生！？いつからいたの！？」

ジンペイが全員共通の質問をぶつけるが、えんら先生はそれに答えずフブキに微笑みかけた。

「あなたも遂にYSP能力を開花させたわね」

「え……！？」

「あなたをYSP能力者として認めるわ。これはその証よ」

そう言い、えんら先生が白衣のポケットからYSPウォッチを取り出し、フブキに差し出した。

「あっ！YSPウォッチだ！」

マタロウがどこか嬉しそうな声を出す。

「その怨霊に近付けてみなさい」

言われるがまま、フブキが左手首につけたYSPウォッチをブロッケンクロックに近付ける。

すると、ブロッケンクロックのエネルギーがウォッチに吸い込まれ、それは4枚のメダルだった！

「怨霊を浄化させた事で、その力がメダルになったの。これからはあなたにも戦ってもらうわ」

えんら先生が、宙に浮かぶメダルの内1枚を取り、フブキに見せた。

「妖怪HEROクロックレディとして」

「新ヒーローキターー！！」

新妖怪HERO『クロックレディ』。
マタロウが興奮して叫ぶ。

「これからよろしくな！ブロッコリーコロッケ！」

ブロッケンクロックを抱き上げながら、ジンペイが思い切り名前を間違える。

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