妖怪学園Y〜姫はHEROになれるか〜3！

87,大活躍！リトルコマンダー！ ページ7

チェンジフォーム！

ウォッチが放った光は時計の文字盤のような形となってコマの前に。
皆お決まりの変身ポーズ、両手をのばして時計を合わせ、ウォッチを回した。
『Ｙ』の光が更に放たれる。

ワーイ！ワーイ！ワイ！ワイ！ワイ！

コマジロがコマの周りをぴょんぴょん跳ね、パッと弾けて光の粒になる。
粒はコマに降り注ぎ、アーマーへと姿を変え、装着されていく。
そしてコマの頭に宇宙飛行士のヘルメットみたいな物が装着され、顔にシールドがおりた。

ワイワイワイワイワイワイワイワイ…SP！

コマ＋コマジロ＝妖怪HERO『リトルコマンダー』の誕生だ！
見た目は宇宙飛行士と言った感じ。
広大な宇宙のイメージの中名乗りを上げた。

「地球は青かった！」

新たな妖怪HEROが参戦。
リトルコマンダーは3人に向かって叫んだ。

「この前追跡した時、『獣芽』の存在に気づきました！僕ならそれを取り除けるかも！」

「頼み申す！」

「任せて！」

これは千載一遇の大チャンスだ。
獣芽が魔獣の弱点ならば、一気に形勢逆転を狙え、一矢報いる事ができる。
リトルコマンダーは妖怪HERO達に襲いかかっているヘビ魔獣達の方に走ると、ジャンプしながら、グングングンと(効果音が逆か)小さくなっていき、ヘビ魔獣の頭の上に。
そして、魔獣の頭に生えた獣芽を掴んで、勢いよくひっこぬいた。
リトルコマンダーはその魔獣だけではなく、次々と他の魔獣の頭に飛び移り、凄い早さで獣芽を抜いていった。

「おおーっ！コマ君すごーい！」

マタロウが目をキラキラさせてリトルコマンダーの行く先を追って感激する。
リトルコマンダーは全ての獣芽を抜くと、着地して元の大きさに戻り、キメポーズ。

「ＯＫ！ミッションコンプリート！」

…すると。
獣芽を抜かれた生徒達が、次々と人間の姿を取り戻していくではないか！
最初に九尾、続いてエマ、女子生徒も次々とヘビ魔獣の姿から解放されていく。

「う…！？」

「あれ、私、どうしたのかしら…」

「…！？」

状況が全く分からず辺りをキョロキョロする生徒達。
皆は安心の雰囲気に包まれた。
ひとまず良かった。

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