妖怪学園Y〜姫はHEROになれるか〜

41,結成！YSPクラブ！！ ページ46

そして、数日後…の放課後。

特に怨霊騒ぎや、A達YSP使いの出番は無い。
平和は良い事だ。
授業が終わるやいなや、Aはコマに声をかけられ、ジンペイ、メラと共に「ある場所」に向かっていた。
メラの腕にはYSPウォッチ。
どうやらいっぱしのYSP使いとして認められた様だ。

「コマ君、どこに向かってるの？」

「着いてからのお楽しみ！」

あくまで隠し通すらしい。
皆の頭の中が？で埋め尽くされた頃、目的地についた。
使われていない教室の様だ。
広いY学園の事だ、こんな教室はいくらでもあるのだろう。

「さぁ！ここです！」

「？」

「ここが何？」

「何かあるの？」

ジンペイとAの疑問に、コマはドアを「じゃーんっ！」と開ける事により答えた。

「我ら『YSPクラブ』の部室にようこそ！」

「YSPクラブ！？」

コマ以外の3人の声が揃う。

「『我ら』って…私達知らない間に含まれてるし…」

Aが無意味と分かっていながら抵抗する。

「うん！僕らはこれから『YSPクラブ』として、学校にある七不思議の解決をしていくんだ！」

クラッカーを鳴らしたりと、一人ハイテンションなコマに、一同苦笑。

「七不思議の解決…何か面白そうかも！」

一方、Aは俄然やる気だ。

「だよね！さぁさぁ、まずは中に入って！」

コマの勢いに押され、他の2人もおずおずと部室に入っていった。

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