34,まさかの変身！剣豪紅丸！！ ページ39
「この度は誠に申し訳ございませんでした心より深く反省しお詫び申し上げます」
舞姫が棒読みしつつ頭を下げる。
「ちょっと舞姫！」
Aがポニーテールも拳も振り上げて叫ぶ。
舞姫がボン、と煙と共に消えた次の瞬間！ジンペイのイヤーチップに再び通信が届く。
「だったら、次は怨霊を憑依させて変身よ！」
えんら先生がナイスタイミングで助け船を出してくれる。
「なんだそれ！？」
通常の人生で聞き慣れない単語がズラズラと並びたてられ、ジンペイの目が(いつも丸いが)丸くなる。
「怨霊を取りこんで、あなたの能力と怨霊の妖力で新たな存在になるの」
「新たな存在か、おもしれぇ！」
ジンペイがそういう性格だというのは百も承知のAは、特に突っ込みもせず、事の成り行きを見守り中。
この状況を打壊してくれると言うのなら、正直新たな存在だろうが新手の損害だろうが何でも良い。
「さぁ、今こそ変身メダルを使うのよ！」
えんら先生に言われるが早いが、ジンペイはニヤリと笑うと、変身メダルをYSPウォッチにジャキーンとセット。
「変身！」
ワーイ！
メダルを入れると、ウォッチから音が響く。
浮かび上がった時計の文字盤の様な物を、両手を時計の針の様に動かし合わせる！
そして『Ｙ』が大きく浮かび上がる！
ワーイ！ワーイ！ワイ！ワイ！ワイ！
ジンペイの体が空に浮かぶ。
バケーラがジンペイの後ろに現れ、バケーラのエネルギーはリボンの様になってジンペイに巻き付いていく。
ウォッチから不思議な音楽や音が鳴り響く中、リボンはいわゆる『ヒーローコスチューム』に姿を変えていく。
ワイワイワイワイワイワイワイワイ…SP！！
桜吹雪がふりゆく中、ジンペイ…が変身した赤い猫の様なHEROは名乗りをあげる！
「赤く染まったこの体、お主の血で更に赤くなる、の巻！」
剣を持ちカッコよく決める、
ジンペイ＋バケーラ＝妖怪HERO『剣豪紅丸』が誕生した！
「マジかー！！変身！マジカッコいい！！アハハハ…！」
ヒーロー大好きマタロウ、目の前で変身をとくと拝めて大満足！
紅丸の回りをぴょんぴょん飛びはね、紅丸も引き気味だが、そんなの気にしてられない。
大興奮でコマの手を取り、振り回す。
「ヤバくねヤバくね！？実は僕、変身ヒーローとか特撮とか、そういう類が大好物なんだよね！」
「そ、そうなの…そ、そういうのなら、Aちゃんも好きだったよね？」
目はキラキラ、鼻息の荒いマタロウについていけず、コマがさりげなくAにヘルプを飛ばす。
「えっ、Aさん…！？」
マタロウがハッとした表情になる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
純白の翼ことさくらもち - うーーん、次の話のところの字が見づらいです…でも、めっちゃおもしろろいので応援してます！！ (2020年11月3日 14時) (
レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
みみ - とっても楽しみにしています。 (2020年7月11日 21時) (レス) id: 2c5109f76b (このIDを非表示/違反報告)
ふぅわ(プロフ) - 初めまして！ふぅわと申します！ 凄くいい作品ですね！尊敬します！！ もしよかったら、こちらの作品には到底及ばず、まだまだなんですが、私の作品も見てくださると嬉しいです！ ずっと尊敬し続けます！！！(><) (2020年4月20日 15時) (レス) id: 179d3b1197 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続編楽しみにしてます！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: 8fbce785a8 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ミアさん» 全然返信できず申し訳ありません！いつもコメント本当にありがとうございます！…はい！アニメ超面白かったですね！「ゲスノート」はまだ見てなくて録画見るんですけど、昨日のアニメは見ました！確かに活躍してたし、ハッピーエンドで良かったです！ (2020年2月1日 17時) (レス) id: fb659ead07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒメアミ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HIMEHP/
作成日時：2019年12月23日 18時
