5.his friend’s life ページ5
《his friend’s life》
お湯がぽちゃんと音を立てて揺れた。
アミ「Aさ……」
湯船の中で背後から抱きしめたアミは浮かない表情で。
きっと頭は号泣した大好きな妹分のことでいっぱい。
SM「…限界、かな…」
俺が呟いたら、
アミ「ソンモくんもそう思う？」
せっかくのラブラブお風呂タイムなのに、胸に伸ばした俺の手はペシリと無下にはたき落とされた。
SM「あいつも限界っぽかったな」
涙を堪えて、A先生が世界一可愛いと繰り返し言う姿は痛々しくて。
こうやって週末にはアミと過ごせる自分の境遇が後ろめたく感じるには充分だった。
アミ「どうにかしてあげなきゃね…」
SM「まったく、世話の焼ける…」
そもそも、あいつは存在自体が世話の焼ける奴だ。
だらしないし、整理整頓できないし、天然だし、スキンシップ多いし、淋しがり屋だし。
アミ「そんなこと言って、実は大好きなくせに」
俺の腕の中で体を捻ってこっちを向いたアミはニヤニヤして言う。
悔しいのと、そんなアミが世界一可愛く見えたのと。
そんな理由で、俺は返事をする代わりにその減らず口をキスで塞いだ。
悔しいけど。
舞台の上で幸せを振り撒くジヒョクは俺たちの大切な仲間で。
舞台を降りたらひたすらに優しいホニョンは俺の大切な友達だ。
ああ、そうだよ、大好きなんだよ、悪い？
SM「しょうがないから、世話を焼いてやるか」
俺は呟いて。
そんな俺に満足気に微笑んだ世界一可愛い彼女は。
ギュッと俺を抱きしめて、湯船の中でまたお湯がぽちゃんと音を立てて揺れた。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←4.her life
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hime(プロフ) - 鈴さん» 鈴さんいつもコメントありがとうございます^_^初々し過ぎて肝心な時にワガママ言えない２人です…。温かく見守ってやってください。なかなか更新できないかもしれませんが、またお立ち寄りください♪ (2017年8月4日 0時) (
レス) id: 7e25c6d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ジヒョ君も彼女も、ワガママ言わないんだね〜相手を想っての事だけどね！やりたい事が1つずつ実現した時の幸せを分けてもらいたいです♪ (2017年8月2日 21時) (レス) id: bcaee24547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hime | 作成日時：2017年8月2日 2時
