2.his life ページ2
《his life》
JH「俺の彼女、ほんと可愛いんだよ」
言ったら、ソンモがこの世の終わりみたいな冷たい視線を投げてよこした。
JH「ほんとだってば。見てよ、この前送ってくれた写メなんて、あ、やっぱ見せない。ソンモがAちゃんを好きになったら困るもん」
SM「………あほか」
枝豆の房を投げつけてくるけれど、ソンモはわかってない。
マジでわかってない。
コーラなんかグビグビ飲んじゃってさ。
呼んだのは俺だけど。
なんでこんな殺風景な面会室でソンモとコーラで枝豆なんか摘まなきゃならないんだか。
JH「世界一、可愛いんだよ？」
俺のスマホの中にはAちゃん、Aちゃん、Aちゃん。
はぁ、可愛い。
SM「世界一可愛くなかったら付き合わないでしょうよ」
JH「へ？」
SM「自分の彼女が世界一可愛いのなんて、当然でしょ？」
ソンモは平然と言ってのけて、また枝豆に手を伸ばす。
さすが男前だわ。
JH「……可愛いんだ、アミ」
ソンモの美容師の彼女のことはよく知っているけれど。
SM「知らなかった？うちのアミは世界一可愛いよ」
JH「知らなかった…」
ソンモがそんな風に思っているとは、知らなかった。
JH「ソンモって、分かりづらいよね」
俺も枝豆に手を伸ばした。
SM「おまえらが分かりやす過ぎるんだよ」
おまえらの「ら」って誰だ？
彼女をhoneyとか呼んでるあの辺りか？それとも歳上にメロメロのあの辺りか？
まぁ、どうでもいいけど。
JH「だって、可愛いんだもん」
また枝豆を投げつけられた。
SM「で？俺、そんな惚気を聞くためにわざわざ釜山まで呼ばれたの？」
JH「だって、淋しいじゃん…」
さすがに釜山は遠くて、ヒョンたちも簡単には来てくれない。
里帰りしてこいよ、なんて、こいつを呼び出すのが俺の精一杯。
本当に呼び出したいのはこいつなんかじゃないのに。
SM「お前よりA先生の方がずっと淋しいと思うけど？」
わかってる。
わかってるよ。
けれど、俺はこうやって閉じ込められていて、その閉塞感だけでも息が詰まるのに、せめて面会がしやすい距離なら、とか、せめてもう少し電話ができたら、とか。
挙句には、俺が呼び出したくせに、なんで目の前に居るのがソンモなんだろう、とか。
もう、俺、人として終わってる。
ただただ、またスマホをタップして。
JH「あー、Aちゃん、可愛い…」
呟いて、涙が出ないように耐える。
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hime(プロフ) - 鈴さん» 鈴さんいつもコメントありがとうございます^_^初々し過ぎて肝心な時にワガママ言えない２人です…。温かく見守ってやってください。なかなか更新できないかもしれませんが、またお立ち寄りください♪ (2017年8月4日 0時) (
レス) id: 7e25c6d8a3 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ジヒョ君も彼女も、ワガママ言わないんだね〜相手を想っての事だけどね！やりたい事が1つずつ実現した時の幸せを分けてもらいたいです♪ (2017年8月2日 21時) (レス) id: bcaee24547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hime | 作成日時：2017年8月2日 2時
