Luv 5 you ページ5
《stylist》
目が覚めたら、ハンナと抱き合って寝ていた。
ハンナの腕を体の上からどかして上半身を起こす。
頭が割れるように痛い。
そりゃそうだ。ここがどこだか判然としないし、どうやって辿り着いたのかも不明なくらい呑んだんだから。
カーテンの隙間から朝日が漏れていて、ベッド下に脱ぎ散らかした私のスカートと上着が見えた。
ベッドの上にあぐらをかいて、取れかかった髪ゴムを外して髪を結び直す。
ふと、ベッドのヘッドボードの上に飾られた何かに布が掛かっているのが気になった。
ベッドの上を膝立ちで数歩進んでめくってみたら。
A「あ………」
壮大な星空の写真と。
ゴニルとハンナの、見惚れるほど素敵なツーショット。
この写真の話は聞いたことがあった。
ハンナからもゴニルからも、何度も。
A「ってことは、ここはゴニルの実家か…」
まだ寝息を立てるハンナを見下ろして、布を元どおりにした。
ここは、どこを見てもゴニルで溢れていて。
愛着のある作品にさえ、布のひとつでも掛けないといられないほど。
ハンナも私と一緒で。
淋しくて切ない。
しばらくして起きたハンナと、朝食代わりにゴニルのオモニが作ってくれたわかめスープを飲んだ。
オモニ「まったく、いい年の娘さんが２人して」
二日酔いで今にもテーブルに突っ伏しそうな私たちを見て、オモニは呆れ返ったけれど。
ハンナ「……だって、イルが居ないんだもん……」
言葉と共にこぼれ落ちたのは、一筋の涙。
私だって、グァンスが居ないんだもん。
スープを掬っては口に運んでないと、私も涙がこぼれそうだ。
けれど、ただの酔い覚ましのわかめスープでさえ、誕生日にグァンスが買って来てくれたわかめスープを思い起こさせる。
そこまで考えて、スプーンを握った手がピタリと止まった。
……あ…れ…？
今週末………
グァンスの誕生日だ。
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hime(プロフ) - 鈴さん» 早速覗きにきてくれてありがとうございます^_^グァンくんはきっと一生ヌナに振り回されるんですよ（笑）くだけた感じで最後はほっこりしたお話にしたいなぁと思ってます♪ (2017年4月23日 9時) (
レス) id: ddedc4cb17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - クダケタ感じで好きです…彼女達を’sで表すのも良いな〜！って思いました。やっぱり大変なんですね…電話後のグァン君は集中に欠けたかな〜！小笑。 (2017年4月23日 7時) (レス) id: bcaee24547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hime | 作成日時：2017年4月23日 1時
