おまけの後日談 2 ページ18
《stylist》
確かに予定なんてない。
夜にお酒の絡む予定なんて入れて、それがバレたりしたらなんて、想像もしたくない。
JH's「呑めない人間同士仲良くしましょうよ」
私はテーブルに片手をついて。
もう片手はほとんど無意識に額に当てた。
A「……で、本当は何を企んでるの？」
いくら自由気ままにオフィスに出入りする仲でも、偶然に同じ時間に全員が揃うなんてあり得ない。
SM's「ねぇ、◯ュンスに会った⁈」
ミーハーなアミは目を輝かせて、
GI's「ねぇ、おとといどうだった？」
SJ's「グァンスくん、昨日は休暇取って帰ってきたんでしょ？」
ハンナと瑠璃は乗り出す勢いだし。
由香子オンニやダナだって、黙ってはいるものの、目は好奇心で爛々と輝いている。
私は天を仰いで溜息を吐くしかない。
結局さ、女って生き物は他人の恋バナが大好物なんだって話よね。
おととい、ねぇ。
クッキーを持って行っただけで、◯ュンスにも会わなければ恋人らしいことは何もなかったと言ったら、きっと納得しないか。
もしくは爆笑されるか。
昨日……は、いちゃいちゃしたわよ？
したけど、そんな話、聞きたい？
所謂アレを使うか使わないかでベッドの上で一糸纏わず大喧嘩になりかけた話とか、聞きたい？
見回せば。
5対の瞳が興味津々で私を注視している。
…………聞きたいわけね。
まぁ、私も。
もらったピアスの自慢は、少し、したい、かも。
そんな変な誘惑にもかられて。
右手で耳朶に触れて、昨日グァンスから贈られたピアスの感触を確かめた。
A「彼氏ジャンケンするわよ」
諦め半分、ついそんなことを口走ったら、
SM's「チキンがいい！」
GI's「えー？ピザでしょ？」
YH's「中華は？」
SJ's「角のケーキ屋さん、出前もあるって」
JH's「サラダもないとバランスが…」
みんな言いたいことを言いだすから。
A「この際、全部よ！」
私の宣言に全員が全員微妙にたじろいた。
彼氏ジャンケンは、負けた者の彼氏に全請求をするという世にも恐ろしいジャンケンだ。
私はそんなたじろぎには気付かないふりで、
A「ジャンケン、ポンッ」
有無を言わさず、掛け声をかけた。
反射的に出た６つの手。
A「…………」
SM's「オンニ、言っておくけど、自分で払うのは無しだからね」
アミが爽やかに笑った。
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hime(プロフ) - 鈴さん» 早速覗きにきてくれてありがとうございます^_^グァンくんはきっと一生ヌナに振り回されるんですよ（笑）くだけた感じで最後はほっこりしたお話にしたいなぁと思ってます♪ (2017年4月23日 9時) (
レス) id: ddedc4cb17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - クダケタ感じで好きです…彼女達を’sで表すのも良いな〜！って思いました。やっぱり大変なんですね…電話後のグァン君は集中に欠けたかな〜！小笑。 (2017年4月23日 7時) (レス) id: bcaee24547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hime | 作成日時：2017年4月23日 1時
