Luv 14 you ページ14
《stylist》
誕生日なのに。
会ったのはものの10分かそこら。
KS「サンキュ」
呟くように言ったグァンスは、
KS「俺、行くわ」
立ち上がって歩き出した。
A「ん。明日ね」
私は動かない。
それでいい。
KS「なぁ、」
数歩歩いた先でグァンスが振り返った。
A「ん？」
KS「舞台、観れば良かったのに」
彼がそんなことを言うのは初めてだった。
どんな心境の変化だろう。
けれど私も。
A「んー。実は観ようとしたんだよね」
グァンスの家族と別れてカフェに行ったものの、それこそどんな心境の変化なのか、なんとなく観たくなって。
開演ギリギリに会場へ行ってみたものの、もう満席で入れてもらえなかった。
そう言ったら、グァンスは少し驚いた顔をした。
それから、
KS「舞台の俺、格好いいよ？」
はにかんだように笑う。
そんなの知っている。
DVDでは何度も観ている。
直に見たらどれだけ惚れ直せば良いのかわからなくなるくらい格好いいのなんて、知っている。
A「まぁ、そのうちね。先は長いでしょ？」
KS「確かにな。10年後の俺もきっと格好いいからな」
傾き出した西日に眼を細めた。
あ、格好いい。
そんな些細な仕草で私はいとも簡単に惚れ直して。
A「10年後？」
KS「んあ？ああ、だって俺、Aとじゃなきゃ、もう無理だから」
そんな言葉に感動すら覚える。
A「なんでいきなり呼び捨て…」
KS「なんでだろうな。…じゃあな」
また踵を返して歩き出した彼の後ろ姿は、やっぱり格好いい。
いちいち私の心拍数を上げて。
このワンコ、私を殺す気かしら。
とにかく、私も帰ってケーキを作らなくちゃ。
私も踵を返して、オモニたちと落ち合う約束をした場所へ歩き出した。
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hime(プロフ) - 鈴さん» 早速覗きにきてくれてありがとうございます^_^グァンくんはきっと一生ヌナに振り回されるんですよ（笑）くだけた感じで最後はほっこりしたお話にしたいなぁと思ってます♪ (2017年4月23日 9時) (
レス) id: ddedc4cb17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - クダケタ感じで好きです…彼女達を’sで表すのも良いな〜！って思いました。やっぱり大変なんですね…電話後のグァン君は集中に欠けたかな〜！小笑。 (2017年4月23日 7時) (レス) id: bcaee24547 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hime | 作成日時：2017年4月23日 1時
