後悔 ページ7
夢主side
気づいたら、深夜1時。
『……あ、お風呂……』
リビングに行ってみると、まだ電気がついていた。中を覗くと、ソファに寝ている母さん。それに寄り添うかのように眠る兄さん。
机の上には、私の分であろうご飯と、手紙みたいなのが。
置き手紙には
「さっきは怒ってごめんね。ご飯、食べれそうなら食べてね。本当に、無個性産んでごめんなさい。でも、私は1度もAをいらないなんて思ったことないし、嫌ったこともないよ。母より」
と言う物と
「さっきは叩いてごめんなさい。あと、オールマイトの事、隠してごめん。本当は、オールマイトに言わないでって言われてたんだ。まあ、バレバレだったみたいだけどね……。僕が無個性じゃなくなっても、僕達はずっと一緒だから。」
と書かれたもの。
『……ｯぐ、ひっ、……う、』
私、最低だ。
無個性なのは、全部親が悪いってことにして。兄さんは努力をして、無個性でも諦めないで頑張ってたから、個性をもらえたんじゃないか。
私、本当にクズ野郎だ。
ただただ、無個性が恥ずかしくて、個性が欲しくて。ヒーローになりたいって、口だけで。努力もしなかったくせに、勇気を出さなかったくせに。兄さんが羨ましいだとか、強い個性で偉そうにしてられるかっちゃんにも嫉妬して。
『ごめん……ｯ、ぅ、母さｯ、兄さんｯ…ごめん、ほんと、ごめｯ、……』
私はその後、何度も何度も「ごめんなさい」を言った後、母さんと兄さんに抱きつくような形で眠りについてしまった。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。
久しぶりに大泣きしたから、目が痛くて、頬が熱くて、鼻もつんつんして痛かった。
ありがとう、母さん、兄さん。
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青花 - すごく面白いです！泣きました 更新頑張ってください！！ (2017年10月9日 18時) (
レス) id: ed79109cd0 (このIDを非表示/違反報告)
もーにゃん - 更新頑張ってください！！！！ 応援してます(#^.^#) (2017年7月27日 22時) (レス) id: 50e6bfe089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せな | 作成日時：2017年7月21日 23時
