好きな人の話(青×桃) (ページ7)

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あっという間に1人の仕事が終わって
辿り着いてしまったメンバーの楽屋

他のみんなはもう集まってるみたいで
中から賑やかな話し声が聞こえてくる

心の準備が必要やと言い聞かすように
少しだけ開けた扉からそっと覗いて
中の様子を伺った

青「…望、入らんの？」

後ろから降ってきた声は
俺の今1番の悩みの種

「りゅっ、流星…いっ今来たん？」

思わず声が裏返ってしまった

明らかに不自然な俺の態度に対して

青「ん、仕事
はよ入らな淳太に怒られんで」

昨日のことは夢やったんか
はたまた、雰囲気に充てられた冗談なのか
ってくらい何事もないような流星の態度

なんやねん、
俺が昨日あんなに悩んでたのに

少しだけ腹立って勢いよく
扉開けたら

緑「わっ！びっくりした〜！」

すぐ側に立ってた神ちゃんが
びっくりして丸くした目をこっちに向けてた

「あっ！ごめん、神ちゃん、当たってない？」

緑「それは大丈夫やけどどしたん、荒れてんの？」

「いや…別に、大したことじゃ、なくもないねんけど」

煮え切らない返事に
なにそれって笑う神ちゃんは
絶対マイナスイオンでてるってくらい
癒し効果抜群で少しだけ和んだ

緑「そうや、昨日大丈夫やった？」

「若干の二日酔いあるけどなんとか…笑」

緑「俺先帰ったから知らんかったんやけど
濵ちゃんに帰り送ってもらったんやろ？」

しげが迎えにきたんかな、
神ちゃん愛されてるな

なんて考えてたら
予想もしてない神ちゃんからの言葉

「え、いや、流星に送ってもらってん」

なんではまちゃんなんやろって思ってたら

緑「あれ？濵ちゃん送っていくって言ってたんやけどな」

神ちゃんが不思議そうにしてた

「そう、やったんや」

緑「流星、今日朝から撮影やったし
濵ちゃんが誘ったの俺やからって」

「え…流星撮影、あったん？」

緑「ん？そう、ドラマの。
ラストのとこだけ撮り直しになったらしくて
朝から入ってるって」

「…」

仕事、昼からやって言ってたやん

俺に気を遣わせんように言ったん？

仕事に支障出るようなことしたらあかんって
いつも言うくせに、なんでなん

いつもの定位置のソファで
眠そうに欠伸をしながら座る流星の姿に
また胸がぎゅっと締め付けられた