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泊まりの着替えとか必要な物を
寝室のクローゼットに準備しに行こうとすると
一瞬顔を複雑そうに歪めた流星に腕を掴まれた
「え、なに？」
青「あ、いや…俺帰るから大丈夫やで」
"気にせんでええから"って
流星の家反対方面やのに
「どうせ明日メンバーでの仕事やから一緒に俺の家から行ったらいいやん」
「ちゃんと枕2つあるしベットだって2人くらいなら寝れる広さあるし、な？」
ちょっと、いや、割と
強引にやけど流星の事説得できた
だって日付変わってて終電もないし
送ってもらったのにタクシーで帰らすなんて
そんな申し訳ない事したないし
1人やとはまちゃんのこと考えてしまいそうで
辛かったからかも知れんけど、
でも、
それと同じくらい
久しぶりに流星と2人の時間に
わくわくしてる自分もおった
昔はな、頻繁にお互いの家泊まったりしてて
背のでかい俺と流星が並んで転んだら
下で足がぶつかって狭いねん
やのに、必ず同じベットで
どっちかが寝るまで特に内容もない
どうでもいいような話を夜中まで続けてた
でもいつのまにかそんな事もしなくなって
お互い大人になったからかなって思ったけど
どっか流星に距離置かれてる気がして
ちょっと寂しかった
流星の着替えとかタオル準備して
シャワー先にどうぞって進めたのに
"望、先使い"って
ここ俺の家やし
結局俺が先に入って
手短にシャワーだけで済ませて上がった
「流星、お待たせ！」
声かけても反応なくて
リビング覗いたらソファで寝てた
「りゅーせー、風邪ひくで、起きて」
流星、寝起きあんまり良くなくて
ちょっと肩揺するくらいじゃ全然起きひん
絵になるくらい綺麗な寝顔をして
気持ちよさそうに寝息立ててる
青「ん…のぞむ…」
「ん？…うわっ！！」
ちょっと待って、今どういう状況なん…
流星が寝ぼけたように俺の名前呼んで
ソファの横ちょっと近づいてん
そしたら伸ばされた手に掴まれてバランス崩して、
抱きしめられるみたいに流星の腕の中に倒れ込んだ
「ちょっ、流星！なに？」
寝ぼけてるんか全然離してくれんくて
青「なぁ望、俺じゃあかん？」
流星の言葉にびっくりして思わず顔を上げたら
まっすぐに俺を見つめる瞳と視線がぶつかった
「え…ほんまに何言ってるん、流星酔った？」
青「酔ってない」
「えと…冗談、やんな…？」
青「冗談なんかやない、
ずっと望が好きやった」
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作者名：さゆ | 作成日時：2024年1月8日 17時
