星空 ページ29
Aside.
今日のラストはみんなで星空観察。
真っ暗だからスタッフの暗くても撮影できる特別なカメラで撮るらしい。
彼女目線カメラかと思ってたから、１つ仕事が減った気分。
皆さん、彼女に言いたい最上級のお気に入りフレーズを言うんだという。
風磨くんは、”There’s no competition cos you on a top.”だって。
ソロのrougeの一節だけど、すごく良い言葉だよねって。
風磨くんが1番だと認める女の人ってすごいだろうな。早々のことじゃなびかない、凛とした女性だと思う。
Sexy Zoneのみなさんといられる2日間は、早くも1日が過ぎ去って、あまりの早さに振り返りもできないくらい。
星を見ながら1人考える。
私は相当幸せ者だと思う。
アナウンサーとして沢山仕事をいただけて、Sexy Zoneのみなさんがすごくよくしてくださって、それをファンの皆さんまでもが応援してくださって。
こんなに幸せでいいのかなって思う。
もちろん、仕事は精一杯、全力で取り組んでいるけれど。
努力も人一倍するようにはしているけれど。
前のかほちゃんの嫌がらせの当時はどん底だと思ってたのが、今度は幸せのピークに差し掛かっているみたいに感じる。
ジェットコースターみたいに、また急落下するときがあるんじゃないかって思ってしまう。
幸せすぎると、幸せじゃない時への恐怖が尋常じゃなくて。
満点の星空を見ていると、自分がなんて小さな人間なんだろうと、孤独に思えてしまった。
ふと、手が温かいものに包まれた。
風磨くんの左手。
風「何、難しい顔してるの。」
暗闇だからよくよく見ないと見えないはずなのに。
こうして気にかけてくださるから、私は風磨くんの優しさに溺れちゃう。
風「Aちゃんが何を考えてたのかわかんないけど。俺は、Aちゃんの味方であって、仲間だからね。」
かほちゃん事件のときにも言われた言葉。
「…ありがとうございます。」
この一言だけで、孤独が吹き飛ぶんだから風磨くんは魔法使いなのかも。
5歳くらい年上の男の人だし、アナウンサーとアイドルだし。
そんな2人が友達以上の関係らしく、ここで会話できているのは、不思議だけど、運命なのかもしれない。
「風磨くん、運命って信じますか？？」
風「急に何。笑」
「考えてたんです。笑」
風「んー、運命は分かんないけど、一目惚れは信じるよ。」
「なんですかそれ。笑」
風「内緒。笑」
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作成日時：2018年3月10日 19時
